昨日、NHKのETV 『飯館村一年 人間と放射能の記録』をみた。
飯館村は福島第一原発から30キロ~45キロ地点にあったために避難指示がでるのが遅れた。その間、住民はいろんな情報に翻弄され、不安な日々を送る。 計画的避難区域に指定されたのは事故から1か月後であった。
テレビでは、いろいろな年代、職業の住民の1年間を追っていた。
牛を飼っていた若い男性二人のうち、1人(事故当時奥さんが妊婦)は関西に引っ越し新しい暮らしに挑戦していた。 1人は家族とともに福島市内に避難し就職活動を続けている。
年配の人では、飯館にとどまって神社を守っていた神主さん、村の一日も早い復活のために研究者たちと連携し除染の実験を行う人などなど。
どの人も、一時帰宅で飯館に帰るとほっとする、安心する、という。 印象深かったのは、若い男性が、飯館の家に帰ったときに背中をむけ、声を殺して泣いていたこと。 二人共だった。 故郷を奪われた理不尽な仕打ちが受け入れられないのだろう。
それに対して、年配の方は、とても大変なことであるけれども淡々と現実を受け入れておられるのかなあ、なんて思ってしまった。
うつくしま ふくしま・・・
飯館の美しい村に、安心して帰ってくる日が、一日も早く実現するようにと祈ってやみません。