川塵録

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マインド・コントロールを否定したアメリカの判決(1990年フィッシュマン事件)

2024年06月01日 | 法律・海外法務
「マインド・コントロール」理論は、34年前の1990年に、すでにアメリカの法廷では否定されている。

有名な、フィッシュマン事件。

簡単に紹介しますと:

・「総会屋」(アメリカにもいたんですね)のスティーブン・フィッシュマンは、企業からせしめたお金を着服し、株主から詐欺罪で提訴された。

・フィッシュマンは、サイエントロジー教会から「洗脳」を受けていたために正しい判断ができなかったと弁解。

・洗脳に関する多くの論文を詳細に検討したD・ローウェル・ジェンセン判事は、以下のように述べて、洗脳やマインド・コントロール理論を否定した。

  1. 洗脳やマインド・コントロールは「意味のある科学的概念を提示していない」(not represent meaningful scientific concepts)
  2. 圧倒的多数の学者からも、マインド・コントロールは「エセ科学」(疑似科学、pseudo-scientific)として否定されている

・結局、被告フィッシュマンは刑務所行き。

カリフォルニア北地区連邦地方裁判所 
1990年4月13日、
事件番号: CR-88-0616 DLJ
米国vsスティーブン・フィッシュマン事件

____________

こういう判決があること、及び、日本の裁判でも同様に、マインド・コントロールを認めた裁判がないことを十分に知りながら、紀藤正樹弁護士は、家庭連合のことを「マインド・コントロール一本」って批判しています。

こういうプロパガンダが広がっていることに憤りを覚えています。




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