森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【ロイター】 9月10日12:56分、""テニス=セリーナへの処罰の是非、テニス界で二分""

2018-09-10 23:48:20 | スポーツ;オリンピック、🏉、⚽、空手、野球、古武道、闘う女性は美しい…

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① ""テニス=セリーナへの処罰の是非、テニス界で二分""

トップニュース 2018年9月10日 / 12:56 / 7時間前更新

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 女子テニスの元世界ランク1位セリーナ・ウィリアムズ(36、米国)は8日の全米オープン決勝で主審に暴言を吐くなどし、全米テニス協会(USTA)から罰金処分を受けたが、これについてテニス界では賛否が分かれている。


② 同選手は大坂なおみに2─6、4─6で敗れた決勝で、ラケットの破壊、「嘘つき」や「泥棒」などの主審への暴言、違反とされているコーチングを受けたとして、計1万7000ドル(約190万円)の罰金を科された。

かつて女子テニス界を席巻した米国のビリー・ジーン・キングさんはツイッターで、これをダブルスタンダードだと主張し、「女子が感情的になるとヒステリックだと言われ処分となるが、男子が同じことをしても率直な意見として見なされ、問題にならない」と述べた。

 他方、1960─70年代にかけて活躍したマーガレット・コートさん(オーストラリア)は「われわれは常に規則に縛られていた」と述べ、ウィリアムズ選手への共感は示さず。

「大坂選手が第1セットで彼女を圧倒し、かなりのプレッシャーを感じていたんだと思う」とコメントしたと、オーストラリア紙の「ザ・オーストラリアン」が伝えた。


 ③ 男子テニスのレジェンド、ジョン・マッケンロー氏(米国)は、主審はラケットの破壊に対しては違反を取るべきではなく、もしセリーナが態度を改めない場合はどうなるかを先に伝えるべきだったとし、米ESPNで「男子に対する基準と異なるというのは、間違いなく彼女が正しい」と発言。

一方で元ATPツアー幹部で主審を務めた経験もあるリチャード・イングス氏は、「あの日、あの時に関してはセリーナが間違えていた」とし、主審の判断は男女、人種差別とはまったく関係なかったと述べた。

 ※ 個人的には、テニス界のレジェンド、女王としてはラケットを叩き壊したり品位に
   欠けていたと思います。
    特にテニスをやっている少年や少女に対して、彼女の態度はどう考えても良い
   とは言えません。

【国立天文台】 9月10日、今日の1枚;""2つの望遠鏡でのぞく宇宙の深淵(しんえん)"" & アルマ望遠鏡!

2018-09-10 23:21:08 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(宇宙の深淵)




① ""2つの望遠鏡でのぞく宇宙の深淵(しんえん)""

   天体写真・2017年6月27日

宇宙の最深部、「ハッブル・ウルトラディープフィールド」をアルマ望遠鏡 ※ とハッブル宇宙望遠鏡で観測した画像です。紫色で表示しているのはハッブル宇宙望遠鏡で撮影した銀河(星の集まり)で、オレンジ色で表示しているのがアルマ望遠鏡で撮影した一酸化炭素ガス(星の材料)の分布です。天文学者はこの2つのデータを比較することで、およそ100億年前の宇宙で銀河はどのようなペースで星を生み出していたのか、という大きな謎に挑みます。



② 遠い宇宙を電波で探る

アルマ望遠鏡で宇宙を観測する場合、一酸化炭素分子や炭素原子、酸素原子のような気体物質が放つ輝線(特定の周波数でだけ発せられる電磁波)と、大きさ1マイクロメートル程度の固体物質である塵(ちり)が放つ連続波(幅広い周波数にわたって発せられる電磁波)の2種類の電磁波を観測することができます。

 これらはいずれも星の材料となる星間物質からの電波であるため、アルマ望遠鏡が取得するデータは星の材料の総質量や温度・密度などを知る手がかりになります。また、宇宙が膨張しているため、遠方の天体から届く電波は波長が引き延ばされます。

 輝線を観測する時は、基準の輝線の周波数と実際に観測された周波数を比較することで、その天体までの距離を割り出すこともできます。ハッブル・ウルトラディープフィールドは、平面画像に見えますが、こうして距離を測ってみると実はさまざまな距離にある銀河が重なって見えている、奥行きのある画像であることがわかるのです。

文:平松正顕(チリ観測所)


③ アルマ望遠鏡



 アルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)は南米チリ共和国北部、標高5000メートルのアタカマ砂漠に建設された電波干渉計です。2011年に科学観測を開始し、日本を含む東アジア、北米、欧州南天天文台の加盟国と建設地のチリを合わせた21の国と地域が協力して運用しています。

 アルマ望遠鏡は小さな望遠鏡を広い場所にたくさん並べ、それらを連動させて1つの巨大な望遠鏡として機能させる「干渉計」と呼ばれる仕組みを使っており、口径12メートルのパラボラアンテナ54台と口径7メートルのパラボラアンテナ12台の、合計66台を結合させることで、1つの巨大な電波望遠鏡を作りだしています。

日本は計画全体のおよそ4分の1の貢献をしており、パラボラアンテナは66台のうちの16台、電波をとらえる受信機は10種類のうち3種類を開発しました。日本製の16台のアンテナで集められた信号を処理するためのスーパーコンピュータも、日本が開発したものです。アルマ望遠鏡には、日本の最先端技術が惜しみなく投入されています。

(北米製12メートルアンテナ
主な製造メーカー:General Dynamics (Vertex Antennentechnik))




(日本製12メートルアンテナ
主な製造メーカー:三菱電機株式会社)




(欧州製12メートルアンテナ
主な製造メーカー:AEM Consortium (Thales Alenia Space, European Industrial Engineering, MT-Mechatronics))




④ 研究

 アルマ望遠鏡は、人間の目には見えない電波(波長数ミリメートルの「ミリ波」やそれより波長の短い「サブミリ波」)を観測します。光を出さない極低温のガスや塵(ちり)から発せられるミリ波・サブミリ波を観測することで、ガスや塵の分布や動き・性質などを調べることができます。

 ガスや塵は恒星や惑星の材料であるため、恒星や惑星がどのようにして生まれるのか、それらの集合体である銀河がどのように生まれ、進化してきたのかを調べる研究がアルマ望遠鏡を使って盛んにおこなわれています。さらに、宇宙を漂うガスの成分を調べ、生命の起源に関連するアミノ酸のような有機分子を探索する研究も進められています。

 視力6000に相当する高い分解能と、従来の電波望遠鏡を100倍上回る高い感度で、アルマ望遠鏡は「私たちの起源」を宇宙に探ります。

※ 視力6000とは、どんな能力だか良く判りません。
  兎に角、天文学は数学、物理、化学、機械工学などを統合した最先端の科学と言える
  でしょう。
   出来れば、宇宙人がいる証拠を探し出して欲しいものです。







【hazard lab】 9月10日06:00分、""空飛ぶ魚が数千匹! 飛行機から湖にダイブ 奇跡の生存率 米国(動画)""

2018-09-10 22:43:03 | 多様な生物の世界、動物・パンダ、魚、昆虫・蝶・鳥;花・草・樹木、絶滅危惧種!

(ユタ州で行われている空中からの稚魚放流(Utah DWR))




① ""空飛ぶ魚が数千匹! 飛行機から湖にダイブ 奇跡の生存率 米国(動画)""

 2018年09月10日 06時00分


② 栽培漁業」をご存知だろうか?漁業国・日本では、稚魚を育て、川や海に放流することで、生態系を維持し、漁業を促進させるために、さまざまな種類の魚介類を育成し、自然に戻すことを進めており、子供が環境教育の一環として稚魚の放流に参加する学校もある。ところが、米国では飛行機で運んだ稚魚を、上空から一気にダイブさせるというのだから、相当ワイルドだ!

 このビデオが公開されたのは今年8月。ユタ州内での狩猟や漁業の管理を行っている野生動物資源部局(DNR)によると、同州では1956年以来、飛行機による稚魚の放流を実施しており、今年も8月21日、山岳地帯にある湖の上空を飛ぶ小型機から、数千匹に及ぶカワマスとキタカワヒメマスの稚魚を放り出した。

稚魚の体長は、2.5センチからせいぜい7.6センチ。高くそびえるポプラや糸杉のこずえをはるかに上回る上空を旋回しながら、湖面に叩きつけられるダイブは乱暴に見えるが、DNRのマネージャー、フィル・タトル(Phil Tuttle)さんによると、95%の確率で生き残るという。

 海抜3600メートル以上の山々がそびえるワサッチ山脈と、不毛な砂漠地帯にかこまれたユタ州は、州都ソルトレイクシティに州内の8割の人口が集中する自然豊かな地域。その山奥にあるたくさんの湖は、いずれも幹線道路から遠くはなれているため、陸路で稚魚を輸送するのは時間がかかり、魚にかかるストレスが多いことから、ユタ州では60年以上前から空中放流という方法を採用しているという。

 放たれる養殖魚は、野生種に対する影響を抑えるために、病原菌がいない“滅菌魚”と呼ばれる稚魚だけを放している。湖はひとつだけでなく、毎年200以上に放流しており、「Fish Fall」を楽しみにしている人たちがたくさんいるそうだ。


  ③ カワマス (wikipedia)




 カワマス(学名:Salvelinus fontinalis)はサケ科の魚である。英語では一般的に「brook trout」(ブルックトラウト)、ときに「eastern brook trout」、「Adirondack coaster lake trout」、「speckled trout」とも呼ばれる。スペリオル湖で回遊する個体は「coaster trout」或いは単に「coasters」と呼ばれる。マスと称されてはいるが、カワマスはレイクトラウト、ブルトラウト、オショロコマなどと共に実際はイワナの一種である。


  ④ ヒメマス (wikipedia)




ヒメマス(姫鱒、Oncorhynchus nerka)は、サケ目サケ科の淡水魚の一種で、湖沼残留型(陸封型)のものを指す(降海型はベニザケという)。1904年(明治42年)、北海道庁水産課職員により命名された。北海道ではアイヌ語で「薄い魚」を意味するカパチェプ(kapacep)のうちの魚を意味するチェプ(cep)が訛った「チップ」の名でも呼ばれている。





【ロイター】 注目過去記事;9月10日、""中国の半導体企業、高待遇を武器に台湾の人材引き抜き"

2018-09-10 21:44:36 | 中国;香港、政治、 経済、科学技術、軍事、文化、歴史、美術…

(機密保持のパンフレット)




 ① 焦点: ""中国の半導体企業、高待遇を武器に台湾の人材引き抜き""

Yimou Lee

テクノロジー 2018年9月7日 / 14:34 / 3時間前更新

[台北 4日 ロイター] - 大幅な給与アップと年8回の帰省費用、そして手厚い家賃補助付きマンション──。台湾のエンジニアにとって、これらは夢のようなオファーであり、とうてい抗うことはできない。


 ② ユナイテッド・マイクロエレクトロニクス(UMC)(2303.TW)など、台湾トップ半導体メーカーで築いた豊富な経験を持つエンジニアは昨年、中国政府の支援を受けた半導体メーカーから勧誘され、現在は中国東部のウェハー工場で小人数のチームを率いている。

好況に沸き、急成長する中国の半導体産業で働く、台湾出身の上級プロフェッショナルは増加しつつあり、このエンジニアもその1人だ。

中国にとって、台湾からこうした人材を引き抜く重要性は高まっている。同国は現在、国内半導体産業を加速度的に成長させ、スマートフォンから軍事衛星に至るあらゆる製品に欠かせない重要なチップの海外依存度を下げようと努力しているからだ。

2014年に始まった中国の取り組みは、今年に入りさらに強化されている、と採用担当者や業界関係者は指摘する。米中通商摩擦がエスカレートする中で、外国製半導体への過剰な依存が懸念されている。

中国は2017年、2600億ドル(約29兆円)相当の半導体を輸入しており、これは同国の原油輸入額を上回っている。中国半導体産業協会(CSIA)によれば、国内需要に占める国産半導体のシェアは同年で、20%未満にとどまった。

台湾から中国の半導体メーカーに転職した上級エンジニアは今年に入り300人を超えた。中国政府が2014年に半導体産業育成のために220億ドル規模のファンドを創設して以来、トータルで1000人近くが中国本土に渡っている、と台北の転職支援企業H&Lマネジメント・コンサルタンツは推計する。


 ③ 熟練エンジニアを巡る争奪戦を受け、台湾では、経済の重要なけん引役を、政敵の中国に奪われてしまうのではないかとの懸念が高まっている。とはいえ、中国は、ローエンドの半導体製造においては前進がみられるものの、半導体の設計・製造という面では、台湾より何年も遅れているとアナリストは分析している。

今年、米国が中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)(0763.HK) (000063.SZ)に対する半導体の販売を禁じたことで、中国の半導体産業育成計画は加速したと、事情に詳しい中国高官は4月、ロイターに語った。

米国政府が160億ドル相当の中国製品に関税を課したことで、中国製半導体は打撃を受けた。同製品への税率は現在25%だ。

これにより中国製半導体の競争力は、台湾製や韓国製に比べ低下しており、中国の半導体産業育成に向けた野心に水を差す可能性がある。中国政府が目指しているのは、2025年までに、国内半導体需要の少なくとも4割を国産半導体で満たすことだ。

中国の人材不足を裏付けるかのように、2つの国営機関は8月、国内集積回路セクターで働く専門スタッフは2017年末時点で約40万人にすぎず、2020年までに必要とされる推定72万人を大幅に下回っている、と発表した。

人材不足に対処するため、中国は韓国や日本のエンジニア獲得を狙っているものの、採用担当者によれば、最大の成功を収めているのは、共通の言語や文化を有する台湾だという。

数十億ドル規模の半導体産業育成ファンドからの潤沢な資金支援を受けた、中芯国際集成電路製造(SMIC)(0981.HK)などの中国半導体メーカーが提示する高額の給与と充実した諸手当、そして社内での高い地位が、台湾のエンジニアを魅了している。H&Lでマネジャーを務めるリン・ユーシャン氏はそう指摘する。

「彼らが言うには、台湾で10年かけて得る収入を、中国では3年で稼げる。その分、早く引退することができる」とリン氏。

 ※ 愛国心に訴えたり、売国奴と罵っても、所詮は自分の人生を豊かに楽しく生きるのが
  第一と考えても非難できないでしょう。
   国が自分に何をしてくれたとか、今の会社にいても先は見えているなら、いっそ
  体制が違っても中国に行って、古い言葉ですが「一旗揚げよう」という選択をする
  人は今後も増える一方でしょう。

 ※ さて、日本でも倒産やリストラされた人材が中国に流れたり、他のケースとしては
  大学や病院などの閉鎖的な環境を嫌いアメリカ等の先進国に留学して、そのまま滞在
  するという人が増えて来ています。

 ※ 経営者や日経連の言うように労働者の過保護な権利を制限して、流動性を増せば
  企業の発展や生産性が上がるという都合の良い主張がありますが、それは国内のみ
  の話しです。
   日本の若者は冒険を嫌い国内に止まるという前提ですが、これが海外に目を向けて
  競争は厳しくともサービス残業やパワハラで抑圧されるなら海外に飛躍、挑戦する
  という人間が増えて一つの大きな潮流になったら、このような旧人類のお粗末な 
  主張は消滅するでしょう。

【ロイター】 注目過去記事; 9月7日23:14分、""地に落ちた地銀の優等生・スルガ銀 揺らぐ財務健全性"" & その背景と分析!

2018-09-10 21:01:06 | 企業・企業人の成功・栄光/失敗・、不祥事・パワハラ・セクハラvs.改革

(スルガ銀行とロゴ)




(スルガ銀行株価)




 ① アングル: ""地に落ちた地銀の優等生・スルガ銀 揺らぐ財務健全性""

ビジネス 2018年9月7日 / 23:14 / 3日前


[沼津市(静岡県) 7日 ロイター] - 高い収益性を誇り、「地銀の優等生」とも評価されてきたスルガ銀行(8358.T)の実態は、ガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令順守)を置き去りにした「架空のビジネスモデル」だったことが明らかになり、その存続さえ危ぶまれる事態に直面している。

自己資本比率は12%台を維持してきたが、貸倒引当金の規模が膨らめば、財務の健全性をき損しないかねない事態に追い込まれた。創業家支配からの脱却を誓った新社長が、地元・静岡にも目配りしながら収益力あるビジネスモデルを築けるか。重い課題を突きつけられている。



② <自己資本比率「4%割れ」シナリオ>

「当社は単体自己資本比率が12.14%であり、十分な健全性を有している」――。スルガ銀の新社長に就任した有国三知男氏は7日、記者会見の冒頭で財務健全性を強調した。自己資金や手元流動性も十分だと述べ、市場が抱く経営への懸念の払しょくを狙った。

しかし、投資用不動産への不適切な融資に対し、貸倒引当金をどこまで積み増すのか、見通しは示せていない。有国社長は「中間決算に向けて自己査定中で、必要なら引当金を積み増す」と繰り返した。

同社の貸出金は3月末で3兆2500億円。このうち、投資用不動産向け融資は約2兆1000億円を占める。融資全体に対する貸倒引当金は6月末で870億円となり、3月末から88億円増えた。6月末の自己資本は3282億円だ。すべての不動産向け融資が問題となっているわけではないが、引当金がさらにかさむようなことになれば、自己資本のき損は免れない。あるアナリストは、最終赤字2000億円ならば自己資本比率は最低限必要な4%を割り込むと試算する。

バーゼル規制の影響で、投資用不動産向け融資のリスクウエートが変わり、自己資本比率の分母にあたるリスク資産が1割程度膨らむとみられることも、比率低下に拍車をかけるという。


 ③ <ぶれるビジネスモデルの軸>

スルガ銀は、金融庁 ※ からの評価も高かった。森信親・前長官は昨年5月の都内の講演で、地銀の持続可能なビジネスモデルについて語った際、他行に先駆けてニッチな分野を開拓し、収益を上げているスルガ銀行(8358.T)の名前を挙げ、「(規模が)大きくなることが唯一の解決策ではない」と評価したこともある。

スルガ銀のとん挫は、「フォアードルッキングにビジネスモデルを検証する」と打ち出した「森・金融庁のモニタリング方針が機能していなかったのではないか」(銀行アナリスト)との批判さえ漏れる。

不適切融資を検証した第三者委員会は、報告書の中で「他行がまったく採用していない経営手法というのは、逆に言えば採用しない理由もあることを示しており、そのリスクについてきちんと情報を収集した上、採否を議論すべき」と指摘し、ある意味、独自のビジネスモデルの確立を求める監督官庁の方向性にもクギを刺した格好となった。

有国社長は、問題の発火点となった不動産投資ローンについて「顧客の要望があれば、堅牢な社内体制を構築した上で真摯に対応したい」と述べ、引き続き取り組む姿勢を示した。その一方で、「事業のポートフォリオを都市部に寄せすぎたと反省している。地元の顧客も大切にしていきたい」と語り、地元静岡への回帰にも意欲を見せた。

静岡銀行(8355.T)、清水銀行(8364.T)、静岡中央銀行と競合がひしめく静岡県から、首都圏に活路を求め、個人向け融資中心のビジネスモデルを築いた創業家。「新しいローンを始め、他行が追随するころには別の収益源を探し、生き残ってきた」と評価する金融庁幹部もいる。

しかし、創業家が経営から退いた今、地元に回帰しながら信用を回復し、収益力を取り戻せるのか。財務健全性が揺らぐなか、自力での資本調達や、あるいは他行との合従連衡にまで発展するのか。スルガ銀を巡る問題は、第2幕に入ることになる。


 ② 金融庁の監督

 III  主要行等監督上の評価項目(一部引用)

III -1 経営管理(ガバナンス)

III -1-1 意義

国際的な金融市場において活動している主要行等の抱えるリスクが複雑化、高度化する中で、金融システムの安定を確保するとともに、主要行等の持続可能性を確保し、経営の健全性の維持及びその一層の向上を図るためには、経営に対する規律付けが有効に機能し、適切な経営管理(ガバナンス)が行われることが重要である。

III -1-2 主な着眼点

経営管理が有効に機能するためには、その組織の構成要素がそれぞれ本来求められる役割を果たしていることが前提となる。具体的には、取締役会、監査役会といった組織(指名委員会等設置会社にあっては取締役会、監査委員会等、監査等委員会設置会社にあっては取締役会、監査等委員会)が経営をチェックできていること、各部門間のけん制や内部監査部門が健全に機能していること等が重要である。また、代表取締役、取締役、執行役、監査役及び全ての職階における職員が自らの役割を理解し、そのプロセスに十分関与することが必要となる。

また、銀行法は、銀行業務の高度な公共性に鑑み、信用維持と預金者等の保護及び金融の円滑を確保するため、銀行の業務の健全かつ適切な運営を求めていることを踏まえ、銀行の常務に従事する取締役(指名委員会等設置会社にあっては銀行の常務に従事する取締役及び執行役)及び監査役(指名委員会等設置会社にあっては監査委員、監査等委員会設置会社にあっては監査等委員)には、その資質について極めて高いものが求められる。

なお、上場会社は、平成26年の会社法改正及び金融商品取引所の規程において、社外取締役の確保について規定されているほか、同規程においては、コーポレートガバナンス・コードを尊重してコーポレート・ガバナンスの充実に取り組むよう努めることとされており、非上場会社に比べ、より高い水準の経営管理(ガバナンス)が要求されている。上記を踏まえ、銀行及び銀行持株会社の経営管理(ガバナンス)態勢のモニタリングに当たっては、例えば、以下のような着眼点に基づき、その機能が適切に発揮されているかどうかを検証することとする。


(1)コーポレートガバナンス・コードの各原則において求められている水準の経営管理(ガバナンス)態勢を構築するにあたって、以下の項目を含め、コーポレートガバナンス・コードに則って、適切に取組みを進めているか。

(注)コーポレートガバナンス・コードは、いわゆる「プリンシプルベース・アプローチ」(原則主義)、及び「コンプライ・オア・エクスプレイン」(原則を実施するか、実施しない場合には、その理由を説明するか)の手法を採用していることに留意することとする。

マル1独立社外取締役は、上場銀行及び上場銀行持株会社(以下「上場銀行等」という。)の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に寄与するように役割・責務を果たすべきであり、上場銀行等はそのような資質を十分に備えた独立社外取締役を少なくとも2名以上選任しているか。

また、業種・規模・事業特性・機関設計・当該上場銀行等をとりまく環境等を総合的に勘案して、自主的な判断により、少なくとも3分の1以上の独立社外取締役を選任することが必要と考える上場銀行等は、上記にかかわらず、そのための取組み方針を開示しているか。


マル2上場銀行等がいわゆる政策保有株式として上場株式を保有する場合には、政策保有に関する方針を開示しているか。また、毎年、取締役会で主要な政策保有についてそのリターンとリスクなどを踏まえた中長期的な経済合理性や将来の見通しを検証し、これを反映した保有のねらい・合理性について具体的な説明を行っているか。上場銀行等は、政策保有株式に係る議決権の行使について、適切な対応を確保するための基準を策定・開示しているか。



(2)「銀行法第十四条の二の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(以下「告示」という。)第2条の2第5項第1号又は「銀行法第五十二条の二十五の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(以下「持株自己資本比率告示」という。)第2条の2第5項第1号の規定に基づき指定(注)された銀行等(以下「告示に指定されたG-SIBs」という。)においては、例えば、その組織体制を指名委員会等設置会社とする、あるいは、当該銀行持株会社の主要な子銀行については、非上場であっても、取締役の選任議案の決定に当たり独立社外取締役を確保するなど、その規模、複雑性、国際性、システミックな相互連関性に鑑み、より強固な経営管理(ガバナンス)態勢となっているか。



(注)グローバルなシステム上重要な銀行(Global Systemically Important Banks; G-SIBs)の選定に係るシステム上の重要性評価は、金融安定理事会によって行われるものであり、国際的に活動する銀行等のうち、「銀行法施行規則第十九条の二第一項第五号ニ等の規定に基づき自己資本の充実の状況等について金融庁長官が別に定める事項」第七条第五項第一号の額(バーゼルIIIレバレッジ比率のエクスポージャー合計額)を直近に終了した連結会計年度末の為替レートでユーロに換算して得られたものが二千億ユーロを超える銀行等が評価対象とされ、マル1「規模」、マル2「相互連関性」、マル3「代替可能性/金融インフラ」、マル4「複雑性」、マル5「国際的活動」の5基準に基づきG-SIBsが選定されており、これに鑑み告示又は持株自己資本比率告示で指定する。


 ※ 金融庁の銀行監査と言っても人員の関係もあり、年間で実施しているのは、
  ごく少数と聞いたことがあります。
   選択の基準として、創業者一族や同族企業など、それに頭取の長期在任を
  長さを基準としたら結構、監査の必要な銀行に当たる確率が良くなると考えます。
   加えて、合併をした銀行も対象とすべきでしょう。みずほ銀行が、その
  実例です。

 ※ ローン契約者の対応は、スルガ銀行については故意が明白なので詐欺罪を
   適用するとか、後の救済措置はどうするのか。真相解明と解決の道は遠いものに
   なりそうです。

 ※ 上司のパワハラに嫌々でも従ってきた社員は、被害者でもあり加害者でも
   あります。これからどういう方針が出ても、リストラの嵐は避けられないと
   思います。
    自分もサラリーマンを長くやっていたので判りますが、会社で物言うのは
   大変なことです。でも、最低限のルールとして、違法な行為は不利益を受けても
   実行しないことです。

   ※ 株価も下落の一途ですが、ここで徹底的に売り叩かれています。それに
     信用売り残は、制限が掛かっていないので増加する一方です。
     持ち合いしている企業は、どうしたのでしょう。また、社員持ち株制度がない
     と良いのですが…。

   ★★ 信用データ
      信用売残 12,178,000、 前週比 +3,176,200

      信用買残 14,228,600、 前週比 -93,900

      そして、年初来高値2,569円から9月7日には年初来安値543円と、約2割の
     株価になっています。
      犯罪は個人でも企業でも、最終的には割りに合いません。良い大学を
     出て良い企業に勤めてという安定した人生は消え去ってしまいました。

  ➡ 最後に社員や従業員が法規制で守られ過ぎていて、それが労働市場の流動性を
   阻害していて、生産性も上がらいと言うのは、FAKEやデマの類(たぐい)です。
    社員を大量にリストラして何とか生き延びて来ている企業が少なからずあり
   ますが、それはCEOやトップが高給取りの割には未来を見る目がなく会社の
   かじ取りを誤っているからです。
    多分、今回も地域経済の破綻を防ぐなどの理由で、同じことが繰り返される
   でしょう。