◎◎ 日本株上昇、新型コロナ治療薬の期待高まる-内外需幅広く上げ
長谷川敏郎、伊藤小巻
2020年7月13日 7:54 JST
更新日時
2020年7月13日 11:49 JST
米ギリアドの新型コロナ治療薬、死亡リスクを62%引き下げる可能性
米国株は金融やエネルギー主導で上昇、国内コロナ感染拡大に警戒
△△ 13日の東京株式相場は上昇。新型コロナウイルスの治療薬開発への期待で投資家心理が改善し、電機、自動車や素材、海運など景気敏感業種、銀行などの金融株中心に全業種高い。
TOPIX前場終値は前営業日比30.95ポイント(2%)高の1566.15
日経平均株価は386円44銭(1.7%)高の2万2677円25銭
〈きょうのポイント〉
新型コロナウイルス治療薬のレムデシビル、患者の死亡リスクを62%引き下げる可能性
10日の米国株は3指数そろって上昇-金融やエネルギーなどがけん引
ニューヨーク原油先物相場は2.4%高の1バレル=40.55ドルと大幅反発
米国の新型コロナ感染者増加率、7日平均下回る
中国経済全体のファイナンス規模、6月に拡大
西村康稔経済再生担当相「非常に警戒すべき状況だ」-国内の新型コロナ感染者の拡大傾向で
¤¤¤⇨ しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「コロナ治療薬は株価上昇のきっかけの1つにはなっている」と指摘。「政府や中央銀行のサポートで、リスク資産にお金が向きやすい状況は変わってない。先週は第2波懸念で上値が重かったが、ある程度下がってくると、買いたい投資家や先物の買い戻しなどが出てくる」と話した。
△△⇧ 反発で始まった日本株は上げ幅を拡大しこの日の高値圏で推移。東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは「もし財政と金融の後押しがある中で本当に新型コロナ治療薬が実現すれば、景気や業績はすぐにでもコロナ前に戻る。新型コロナ治療薬は少しの進展でも市場の期待値は非常に高い」と述べた。
東証33業種では鉄鋼や鉱業、空運、海運、非鉄金属、輸送用機器、繊維製品などが上昇率上位
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