◆◆ 黒川検事長 辞表提出 緊急事態宣言中の「賭けマージャン」で
2020年5月21日 17時47分
■■ 東京高等検察庁の黒川弘務検事長が緊急事態宣言が出されている中で、賭けマージャンをした問題で、森法務大臣は、黒川検事長を訓告の処分とし、辞表が提出されたことを明らかにしました。黒川氏の辞任は、あすの閣議で正式に認められる予定
※※ まさに次の中国故事のようです。
「格言・故事成語」講座(2)
四字熟語以外の『論語』由来の成語
(その56) 九仞の功を一簣に虧く
「九仞(きゅうじん)の功(こう)を一簣(いっき)に虧(か)く」は、
『書経』に出てくる、
「為山九仞、功虧一簣」
「山を為(つく)ること九仞、功を一簣に虧く」
がもとのことば。
『論語』子罕に、次のように引用されています。
子曰、
「譬如為山。未成一簣、止吾止也。
譬如平地。雖覆一簣、進吾往也」。
子曰く、
「譬(たと)へば山を為(つく)るが如し。
未だ成らざること一簣(いっき)なるも、止(や)むは吾が止むなり。
譬(たと)へば地を平らかにするが如し。
一簣を覆(くつが)へすと雖(いへど)も、進むは吾が往(ゆ)くなり」と。
[要旨]
あと一歩のところでくじけるのも、新しく第一歩を踏み出すのも、
すべて自己の意思一つにかかっている。
[口語訳]
子曰く、
「(人の学問・修養は、)たとえば山を築くようなものである。
あと一もっこ分で完成するというのに、それをやりとげないのは、
(だれのせいでもなく)自分でやめてしまったのである。
(また)たとえば(それは)土地をならすようなものである。
一もっこをあけただけで(その完成はほど遠いにして)も、
それだけ進んだのは、(だれのおかげでもなく)自分が前進したのである」と。
[語句]
「簣」:竹を編んで作った土を運ぶ道具。もっこ。
(『論語』・旺文社)