◎◎ NY外為市場=ドル小幅高、新型コロナ懸念でリスクオフ
2020/07/17 06:00
[ニューヨーク 16日 ロイター] -
ドル/円 NY終値 107.26/107.28
始値 107.13
高値 107.39
安値 107.05
ユーロ/ドル NY終値 1.1383/1.1385
始値 1.1394
高値 1.1442
安値 1.1371
◐◐ 終盤のニューヨーク外為市場では、新型コロナウイルスの感染拡大
懸念がリスクオフの動きにつながり、米国株式が下落する一方、安全資
産であるドルは小幅に上昇した。
■■☞☞ 新型コロナの感染拡大が続き、カリフォルニア州などで再び営業停
止命令が出されたことで、米経済と労働市場の厳しい状況が続くという
懸念が高まっている。
◑◑ 米商務省がこの日発表した6月の小売売上高は前月比7.5%増と
、市場予想の5%増を上回った。経済活動の再開に伴い小売売上高は上
向いたものの、感染再拡大や高水準の失業率が初期の景気回復を脅かす
中、今後の見通しを巡る不透明感は根強い。[nL3N2EN3OG]
◑◑ また、米労働省が日発表した11日終了週の新規失業保険申請件数
(季節調整済み)は130万件となった。前週の131万件からは減少
したものの、市場予想の125万件を上回った。[nL3N2EN3NO]
主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.35%高の96.350
。
¤¤¤⇨ TDセキュリティーズのシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッ
サ氏は「小売売上高はかなり前向きな内容だった。とはいえ、外国為替
に関する状況はそれほど変わっていないと思う」と指摘。
3月23日に株式市場が底を打って以来、為替は株式との相関が高
くなっているためだとし、「指標自体が為替市場の焦点になっているわ
けではなく、リスク資産のパフォーマンスの問題だ。
今後数カ月間の指標が悪くても、財政と金融の安全弁があるという考えがその理由になっ
ている。中央銀行には厚い信頼が寄せられており、為替のボラティリテ
ィー衰退はその影響を反映している」と述べた。
★★ ユーロ
.138ドル。17日から始まる欧州連合(EU)首脳会議では、75
00億ユーロ(8560億ドル)の欧州復興基金案が協議される。
¤¤¤⇨ アナリストは、復興基金が計画より小規模になったとしても、対ユ
ーロのドル安が続く可能性はあると予想。
¤¤¤⇨ テンパスのトレーディング部門バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「(欧州は)問題を抱えて
はいるが、実体経済で米国よりもはるかに回復しやすい位置にある。そ
れもドルが全体的に弱含んでいることを正当化する理由だ」と述べた。