◎◎ 宇宙ステーション「きぼう」のアバター、虎ノ門ヒルズから遠隔操作 ANAとJAXAが体験会
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🌏🚀🛰 ☞☞ 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」内に設置されたspace avatarの前で「Hiding Tool Simulation」の技術実証をする野口聡一 宇宙飛行士=20年11月20日 PHOTO: Kiyoshi OTA/Aviation Wire
□▷▷▷ ANAホールディングス(ANAHD、9202)と傘下のavatarin(アバターイン)は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に設置した小型の専用アバター(分身)ロボット「space avatar」を世界で初めて一般の人が街中から操作する技術を開発した。
◇◇◇ 都内の虎ノ門ヒルズでは、操作を体験できるイベント「AVATAR X space avatar 宇宙を身近に感じよう」が11月21日から22日まで開かれている。
▷▷☞☞ 今回avatarinが開発した技術は、虎ノ門ヒルズのようにJAXA(宇宙航空研究開発機構)の認定施設ではない地上の一般施設からISS内のpace avatarへコマンドを送り、動かすもの。space avatarが映し出した映像を地上で受信し、ISS内の機器を一般の人が一般施設から遠隔操作できる。この技術により、専門的な訓練を受けていない人が、擬似的に宇宙を体験できる。
🛰 きぼうに設置されたspace avatarは、JAXAのきぼう有償利用制度を利用。宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機に搭載され、今年5月にきぼうへ到着した。今回のイベントでは、一般の人がspace avatarをリアルタイムで遠隔操作し、きぼうの船内から宇宙や地球を眺めることができる。
🛰 20日の報道公開日には、きぼうで活動している野口聡一宇宙飛行士が参加。きぼう内に設置した工具「ボールピンハンマー」と「ヴァイスグリップ」を、虎ノ門会場からspace avatarを操作して探す「Hiding Tool Simulation」と、野口さんが動作で指示を出す「アクションサイン」を虎ノ門の会場で判別し、ISSと地上とのコミュニケーションを実証しする「Action Signジェスチャー」の2つの実証が行われた。
¤¤¤⇨ アクションサインは、手を上げる動作で「写真撮影」、人さし指を立てた手を体の前で地面に水平にまわすと「監視」と定義されていた。
space avatarは、虎ノ門会場でavatarinの社員がホイール状のコントローラーを使って操作ししていた。
□□▲ avatarinは、これまでに病院や水族館などでアバターの活用を実証してきた。宇宙でのアバター活用が始まったことで、同社の深堀昂CEO(最高経営責任者)は、「今後は船外や月面を含め、入院しているお子さんも体験できるサービスを提供していきたい」と語った。
虎ノ門の会場ではISSとの遠隔操作のほか、avatarinのアバターロボット「newme」や、凸版印刷(7911)のウエアラブルデバイス「IoANeck」を活用した筑波と種子島のJAXA展示施設の遠隔見学が行われていた。
🌏🚀🛰☞☞ ANAHDは、新たな収益事業の一つとして宇宙事業を検討する部門横断型プロジェクトを2018年1月に設立。宇宙旅行などの宇宙輸送や衛星データの活用といった新しいビジネスモデルの検討を進めている。この一環として、JAXAと2018年9月に共同で開始した「AVATAR X Program(アバターエックスプログラム)」を進めている。AVATAR Xはアバターを活用した宇宙関連事業の立ち上げを目指すプログラムで、宇宙空間での建設やエンターテインメント、宇宙ステーション保守などの技術実証や事業化を視野に入れている。
Tadayuki YOSHIKAWA