◎◎ 【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたい厳選ニュース
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2000ドルへの引き上げ阻止、EU加盟国が英とのFTAを正式承認
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インテルに圧力、737MAX復活、米銀の報酬は期待外れか
▼▼◆◆⇨ 29日の米国株は反落。追加経済対策法に盛り込まれた個人直接給付金を2000ドルに引き上げる民主党の試みが上院で阻止されたことを嫌気しました。S&P500種株価指数は阻止が報じられた直後に下げに転じており、市場がこの問題を巡る動きを強く意識していることがうかがえます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
① 通らず
米上院共和党は、追加経済対策法に盛り込まれた1人当たり600ドル(約6万2000円)の個人直接給付金を2000ドルに引き上げる民主党の試みを阻止した。シューマー上院院内総務(民主党)は、28日に下院が可決した個人給付の引き上げ法案を全会一致の賛成で承認する動議を提出したが、マコネル上院院内総務(共和党)が反対した。
② さらに前進
欧州連合(EU)加盟国は29日、英国と合意した自由貿易協定(FTA)を正式に承認した。1月1日からの適用に向け、さらに一歩前進した。EU閣僚理事会の発表によれば、EUと英国は30日に合意に署名する。英国では議会で同日採決される予定。
③ 選択肢検討を
アクティビスト(物言う投資家)のダン・ローブ氏率いるヘッジファンド運営会社サード・ポイントは米インテルの株式を買い増しており、同社に対し会社分割や資産売却を含む戦略的選択肢を検討するよう求めている。ローブ氏はインテルについて、過去5年間のパフォーマンスは同業他社を顕著に下回っており、今年だけでも時価総額が600億ドル余り減少したと指摘した。
④ 復活
米ボーイングの「737MAX」が米国で商業運航を再開した。2度の墜落事故を受けて運航が停止されていた。再開の第1便はアメリカン航空のマイアミ発ニューヨーク行きで、米東部時間午後1時10分にラガーディア空港に着陸した。
⑤ 期待外れか
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が雪崩を打つようなトレーディングを促し、銀行では今年収入が急増したが、上位米銀は報酬への期待抑制に動いている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)では、セールス&トレーディングのボーナス原資を昨年の水準に抑えようとする計画で、スタッフの一部に失望が広がった。20%近い増額を検討するJPモルガン・チェースとゴールドマン・サックス・グループでも、ボーナスのばらつきは大きくなる可能性が高い。
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