◎◎ ドル・円は小幅高、経済活動再開の期待が下支え-英ポンド下落
野沢茂樹
2020年5月21日 12:36 JST
更新日時
2020年5月21日 16:09 JST
☆☆☆ 東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に上昇。新型コロナウイルス感染沈静化による世界経済の底入れ期待で、ドル買い・円売りがやや優勢となった。英ポンドはマイナス金利政策の導入を巡る思惑を受けて下落した。ドル・円は午後3時37分現在、前日比0.2%高の1ドル=107円74銭。早朝に107円50銭まで軟化した後、一時107円75銭まで上昇
英ポンド・ドルは0.4%安の1ポンド=1.2191ドル。対円では0.2%安の1ポンド=131円34銭
ドル・円はリスクオンで買いがやや優勢
市場関係者の見方
¤¤¤ 大和アセットマネジメントの亀岡裕次チーフ為替ストラテジスト
海外時間に弱かったドルの買い戻しが対円にも波及してドル・円は堅調となった
ただ、日中の株安が示すようにリスクオンにも一服感が見られ、ドル・円も頭打ちに
経済活動の再開期待が続く半面、新型コロナウイルス感染の第2波への警戒感からリスクオンは緩やかになりやすいし、米国の対中強硬姿勢もリスクオンを抑える要因
当面の焦点は各国の企業景況感を示すPMI。予想外に良い数字だとリスクオンが進みやすい。米ISM指数でも新規受注など先行性がある項目に注目したい
◐◐ 背景
20日の米株式相場は米国各地で続く経済活動再開の動きなどから反発
21日の日経平均株価は一時2万734円91銭と3月6日以来の高値を付けたが、その後は前日終値を挟んだ展開となり、結局は42円安で引けた。中国株は下落
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