(バリ島のアグン山で噴火あいつぐ(Cho Hamsyonk))
① ""バリ島アグン山で噴火あいつぐ 噴煙2000m!「無断登頂の外国人を救出」(動画)""
2019年04月04日 10時25分
日本人旅行客にも人気のインドネシア・バリ島で、東部にそびえるアグン山が先月末以来、再び活動が活発化している。きょう(4日)未明に発生した噴火は、火山の中腹にあるベサキ寺院で礼拝を捧げていたヒンドゥー教信者に動揺を与えた。
バリ島北東部に位置するアグン山は標高3014mと、同島の最高峰だ。古くから聖なる山として崇拝され、周辺にはヒンドゥー教の寺院が立ち並ぶ。
② バリ島空港は平常通り
先月28日の爆発以来、活動が活発化しており、今月1日に次いで、きょう午前1時半ごろ(現地時間)にも噴火が発生。深夜だったが、山頂上空には2000メートルの噴煙が上昇し、火口内のマグマの色が反射して、噴気が燃えるような赤に見える火映現象も観測されている。
爆発にともなって発生した火山性地震は3分37秒間続き、山頂から約4キロの中腹にあるベサキ寺院では、信者の間に動揺が広がったと、地元メディアが報じている。ふもとには大量の火山灰が降ったが、空港の運航には影響がない。
③ 後を絶たない無謀な登山客
(きょう未明の噴火では、周囲15キロに雷鳴のような轟音がとどろいた。高感度カメラでとらえた噴煙のようす(Cho Hamsyonk@Cho_Hamsyonk) )
インドネシア国家災害管理局(BNPB)は2017年の噴火以来、警戒レベルを危険度が2番目に高いオレンジを継続し、火山から半径4キロ以内への立ち入りを禁止している。
しかし、先月29日にはノルウェーとオランダからの登山客ふたりが、火口から1.5キロ以内の立ち入り禁止区域に侵入し、携帯した非常食をすべて食べつくして衰弱ししているところを、捜索救助チーム(SAR)に救出されたばかり。2月上旬にはロシア人旅行客のハイキングも報告されており、聖なる山への無謀な登頂を試みる人間は後を絶たないという。