◎◎ 日本株反落、米金利低下や新型コロナを懸念-情報・通信など内需安い
長谷川敏郎
2020年8月5日 7:50 JST
更新日時
2020年8月5日 11:45 JST
米10年債利回りは0.51%へ低下、ドル・円は1ドル=105円台半ば
中国財新サービスPMIは予想下回る、中国上海総合指数は軟調
▼▼ 5日の東京株式相場は下落。米国の金利低下やドル・円相場での円強含み、新型コロナウイルスの影響長期化が懸念され、情報・通信や陸運、銀行など内需関連、機械株などが安い。
TOPIXの午前終値は前日比8.97ポイント(0.6%)安の1546.29
日経平均株価は142円52銭(0.6%)安の2万2431円14銭
〈きょうのポイント〉
きょうのドル・円相場は1ドル=105円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は106円08銭
4日の米10年債利回りは0.51%へ低下、5年債利回りは過去最低更新
米国では新型コロナ対策で屋内集会の制限を強化、東京都は重症者が増加
中国:7月の財新サービス業PMIは54.3と予想58下回る-中国上海総合指数は一時1.1%安
米政権が民主党に新たな提案へ、経済対策巡り-大統領首席補佐官
¤¤¤⇨ 東海東京調査センターの鈴木誠一マーケットアナリストは、きのうの大幅高の反動が出ているとし、「きのう、おとといとあまり大きな材料はなかった中で上がりすぎた。最近のマーケットはその日の中で一方通行で株価が動きやすい」と語る。その背景として、「レバレッジ、ダブルインバースのETFの調整の売りないし買い」があるとしていた。きのうのTOPIXの上昇率は7月13日以来の大きさだった。
◐◐⇨ 業種別では前日の上げが大きかった陸運など内需関連や機械の下げが目立ち、日経平均は一時217円安の2万2356円まで下げた。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「新型コロナの影響が長期化するなら米景気に対して先行きを期待できず、景気敏感の日本株は米金利が低下する状況下では買いづらい。日経平均2万2500円はPER19倍近辺と過去推移から判断して限界的な高さにある」と述べた。
東証33業種では陸運や空運、電気・ガス、海運、情報・通信、銀行が下落
石油・石炭製品、非鉄金属や鉄鋼、卸売は上昇
反落
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