◎◎ 日本株は反落、米株先物安や過熱感-景気敏感など内外需売り
長谷川敏郎
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米サンフランシスコ市は新たな制限措置、東京では感染高止まり
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アジア時間30日の米株先物は軟調推移、午後に先物中心売り膨らむ
▼▼ 30日の東京株式相場は反落。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒がくすぶる中、米株先物安や株価の短期過熱感が重なり、自動車や商社、鉱業など景気敏感業種、陸運や銀行など内需関連ともに広く売りが優勢となった。
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〈きょうのポイント〉
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は「きょうはあまり材料があるわけではない。先週十分に上がっているため利益確定売りが出てもおかしくない。持ってる人は売ってもいいかなという水準」と述べた。
朝方こそ主要株価指数は上昇して始まったものの、じりじりと値下がり銘柄が優勢となった。午後に米国株先物の下げ幅が拡大するとともに、先物中心に売りが増加して一段安となった。
TOPIXは先週末まで6連騰で、RSIなどのテクニカル指標からは短期過熱感も指摘されていた。東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「株価が高値圏にあって買いづらい中、米株先物安を跳ね返すだけの力がない」として、「当然の一服だ」と語った。
- 東証33業種では鉱業や石油・石炭製品、非鉄金属、銀行、鉄鋼、不動産が下落
- その他製品のみ上昇