■■⇨⇨ 昭和史の研究で知られ、戦争などをテーマに数多くのノンフィクション作品を発表してきた、作家の半藤一利さんが亡くなりました。90歳でした。
◇◇◇ 半藤一利さんは、昭和5年に東京で生まれ、東京大学文学部を卒業後、出版社の文藝春秋に入社して、「週刊文春」や「文藝春秋」の編集長などを歴任しました。
□□⇨⇨ 探偵のような鋭い目で歴史を探究する「歴史探偵」を名乗り、昭和史などをテーマに数多くのノンフィクションを発表してきました。
□□⇨⇨ 探偵のような鋭い目で歴史を探究する「歴史探偵」を名乗り、昭和史などをテーマに数多くのノンフィクションを発表してきました。
◇◇◇ 昭和20年8月15日の玉音放送に至る24時間を綿密な取材で再現した「日本のいちばん長い日」などの作品で知られ、昭和の歴史を読みやすい文章でつづった「昭和史」は、ベストセラーになりました。
○○☞☞ 昭和14年に起きた旧ソビエト軍との軍事衝突、ノモンハン事件での旧日本軍のエリート参謀の無謀な作戦ぶりを批判した「ノモンハンの夏」で、平成10年に山本七平賞を受賞したほか、平成27年には優れた文化活動に携わった個人や団体に贈られる「菊池寛賞」に選ばれています。
○○☞☞ 昭和14年に起きた旧ソビエト軍との軍事衝突、ノモンハン事件での旧日本軍のエリート参謀の無謀な作戦ぶりを批判した「ノモンハンの夏」で、平成10年に山本七平賞を受賞したほか、平成27年には優れた文化活動に携わった個人や団体に贈られる「菊池寛賞」に選ばれています。
◇◇⇨ また、NHKの「その時歴史が動いた」など歴史番組に多く出演し、わかりやすい語り口で解説をしてきました。
関係者によりますと12日、東京・世田谷区の自宅で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されたということです。
関係者によりますと12日、東京・世田谷区の自宅で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されたということです。
歴史家 秦郁彦さん「昭和史の第一人者」
◇◇ 半藤さんと長年、昭和史の研究に取り組んでいた、歴史家の秦郁彦さん(88)は、「ともに東京大学で学生だったころに知り合い、卒業後も、半藤さんが『文藝春秋』の編集長を務め、私は記事を寄稿するといった、編集者と作家の関係だった。
□□☞☞ また、昭和史を中心とした歴史探究を行う活動を長年続けていたが、半藤さんが去年の初めに体調を崩したため中断を余儀なくされ、回復したら活動を再開しようと約束していた。半藤さんは、昭和史を一般の人にもわかりやすくかみ砕くとともに、学術的に遜色のない内容として伝え、高い評価を受けていた。その背景には、事実の究明に厳格な姿勢があって、歴史を深く広く見つめていて、まさに昭和史の第一人者だったと言える。残念でほかなりません」と話していました。
死因は老衰 家族のみで葬儀
▷▷ 文藝春秋によりますと、半藤一利さんは12日正午ごろ、自宅で老衰のため亡くなったということです。また、葬儀は家族のみで執り行うということです。
※※ 慎んでお悔やみ申し上げます。
「日本のいちばん長い日」は、映画では見たのですが原作は読んでおりませんので、読んで見たいと思います。