こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

計算があいませんけど・・・

2019-06-20 23:35:07 | 市政&議会報告
昨日の一般質問、35分という最大の時間をもらったのに、それでも時間不足になりました。

昨日がリハーサルで、これから本番なら、少しはうまくやれるのに。・・・などと言ってみてもはじまりませんが。


図書館移転問題、これで連続5回、一年越しで取り上げ続けています。

すっきりしない問題のひとつ。財政負担です。


「なぜ、駅前に?」と問うたとき「将来の負担軽減を考えて賃貸で・・・」という答弁。1年前でした。

「どれだけ負担軽減になるのか?」が、なかなか数字で示されず、やっと出てきた3月議会。


「建て替えの場合、建設費用14億円。20年間の維持管理費2億8千万円。合計16億8千万円。

賃貸借の場合、改装費用6億円、20年間の賃貸料10億円、合計16億円。」


こういう計算で「賃貸借の方が負担が少ないと分析している」と言うのが3月議会の答弁でした。


「建て替えれば10億円」という、他市の事例が示されたこともありましたが、「14億」と言う数字をとりあえずは信じても、「負担軽減は20年間で8千万。1年間あたり400万」です。ところが・・・。


昨日の議論で、「20年間の賃貸、契約期間が終われば現状復帰で返還」ということも確認しました。当然と言えば当然ですが。

6億円かけた内装工事を現状に戻す費用はどれだけか?「相当かかるだろうな」と想像します。


「施設を建設した場合、日々の維持管理や施設の更新、その先には建て替えという費用が必要となります」などという答弁を聞いていると、正直、「うんざり」です。

「その先は建て替え」????形あるもの、いつかは耐用年数を過ぎ、いつかは建て替え。あたりまえ過ぎますけど、いつの話ですのん???

賃貸で、20年たったら「現状復帰」で、出たあとは何もないところから、またどこか賃貸できるところを探すのか?

今、「市民会館はありません」と言うのが我が市ですが、20年後、「図書館もありません」という寂しい状況をつくり、それを「社会情勢に応じて柔軟に対応」と・・・。「なんと無責任な気楽なことを」と思うのですが。


これまでの答弁を、全部認めたとしても、「賃貸借の方が安い」とは言えません。


以下のように


建て替え・・・16億8千万円。(3月議会答弁で示された試算)

賃貸・・・16億円(改装費と賃貸料)+7千万円余(設計予算等)+引っ越し費用(金額は不明ですが)+現行図書館の維持管理費(これも金額不明)+退去時の現状復帰費用=16億7千万+α (αはどう考えても1千万円よりかなり多い)


それでも「一般論として賃貸借の方が安い」という答弁が繰り返されました。思わず「一般論はもういい!」と自席で不規則発言。「一般論で申し上げるのがわかりやすいかと・・・」と副市長答弁。(全然わかりやすくないですけど。)


国会では「ウソと隠ぺい、改ざん」が問題になりましたが、こういうのを何というのでしょう?


「開き直り」という言葉が浮かびました。


「賃貸借で費用が軽減されるという過去の答弁は、実際の賃貸料、工事費概算を精査した結果、訂正いたします。

建て替えするより費用負担は多額となり、どれだけ多額となるかは現時点では不明でありますが、財政負担の多寡にかかわらず、駅前移転のメリットは大きいものと考えて図書館の移転を推進してまいります。

泉大津の玄関口、駅前の商業施設のテナントが撤退を続けている中で、そこに図書館を整備することによって駅前ビルの空洞化に歯止めをかけ、中心市街地の活性化、ひいては魅力あるまちづくりに貢献することを確信しています。」


私が勝手に「想定」する答弁です。それならそれで、考えることもできるのですが。


事実に基づき、市民に説明のできる議論をしたいものです。





今日のお弁当。

「おいしそう!」に見えるのは彩りですね。

「黒」が入ると他の色がひきたつと思います。

自画自賛
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする