映画化された「いのちの停車場」に続いて、南 杏子さんの小説を2冊、たて続けに読んだ。
フィクションではあるが、描かれている世界は、医師である作者の実体験をモチーフにしたと思われる。
どちらにも作者の解説はないが。
とりあげられたテーマはとても重く、描写はリアルであるのに、読み終わったときには、なぜか清々しい気持ちになる。
だから、「いのちの停車場」に続けて、読まずにいられなかった。
「ワクチン接種の前夜はよく睡眠をとって・・・」という注意に背き、接種したその晩の在宅時間も最後のページをめくったときには日付が変わっていた。
作:南 杏子
幻冬舎文庫