こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「有料指定ごみ袋」は環境にやさしいか?!

2015-09-15 19:56:38 | 市政&議会報告
決算審査特別委員会 2日目。

昨日に続き一般会計歳出、衛生費、農林水産費、商工費、土木費、消防費、教育費の質疑。


これまで経験した中で、一番のスピードで追いついていくのが大変です。


衛生費の中には、保健センターでの事業や市営葬儀などとともに、ごみ処理の事業も含まれます。


決算審査の付属資料、「主要施策の成果」の中には「一般家庭ごみ収集事業」について「更なるごみ減量を図ることができた」という、堂々たる(?)評価が記載されている。

本当だろうか???



数字は正直です。

市のHPには、H20年度~26年度の家庭から出た可燃ごみの推移が掲載されています。

「平成20年度と比べて28%の減量ができました」と書いてあります。


H20年度の家庭から出た可燃ごみの量を100とすると・・・・

H21年度=88 ⇒H22年度=80 ⇒H23年度=74 ⇒H24年度=73 ⇒H25年度=72 ⇒H26年度=71



確かに毎年、減っている。

H20年~H22年の減り方が大きく、H22年12月に、有料指定袋制を導入してからあとの減り方はわずか。ここ数年は、ほぼ横ばい。


「有料化によってごみが大きく減った」のではないことは明らかだ。



共同でごみの焼却処分をしている泉大津・高石・和泉の3市の中で、泉大津は、まっさきに、ごみ収集有料化を導入した。

その後、続いた高石市では、「袋にシールをはる」という方法で、一定量のシールは無料で配布されている。

「無料のシールで足りるので、有料化による実質的な負担はない」と高石市在住の知人の言。

この10月から有料化を実施する和泉市では、泉大津と同様の有料ゴミ袋を購入する方法だが、乳幼児や紙おむつの必要な高齢者・障害者には、ごみ袋の無料配布がある。

「泉大津ではオムツは半透明の袋でいいということだったけれど、やっぱり無料の袋の配布がありがたい。」と最近、和泉市へ引っ越された方からのメール。

「赤ちゃんのオムツは半透明袋で出せても、介護しているおばあちゃんのオムツは、それとわからないように包んで有料袋に入れる」という声もお聞きしています。

そんな市民の思いがわかる行政であって欲しい。



有料化導入以後のわずかな減量・・・・これは「有料化」しなければできなかったものとは思えない。

有料化しないで、「減量とリサイクル」の意義をアピールし、分別しやすい仕組みを工夫することによって、もっと大きな減量効果があったかもしれない。


限りある資源を使って、ごみと一緒に燃やされるごみ袋を作り、市民に高く買わせる。

ごみ袋収益は、「地域環境基金」として「環境を守るために使う」という。

「環境を守る」ことが大切だというなら、そのために有効な施策を市民の理解と合意を得て進めるべきであり、ごみ袋の収益をあてにする「環境施策」とは一体何か?


2010年12月に泉大津市が導入した「ごみ袋一袋目からの有料制」は、天下の愚策!

「環境」に名を借りた市民負担増以外のナニモノでもない。



明日は、一般会計の質疑を終わり、国保、介護・・・などの特別会計に入る。

時間との闘い、体力勝負です。




国会前には、今日も平和と民主主義を守る人々がいる。



人々の向こうに、国会議事堂が白く光る。

そこに身をおく議員の皆さん、「国民の代表者」としての良識を投げ捨てないで!!!


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