こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

市民の図書館だから・・・

2019-03-27 21:17:36 | 図書館問題
昨日も書いたように図書館移転問題の財政負担の問題については大問題です。

しかしそれ以上に大問題だと思っているのは、「新図書館構想にどれだけ市民の意見が生かされてきたか」ということ。

今日もワークショップに参加された方から「最初から決まったレールの上を走らされた感じだった」という声をお聞きしました。


3月議会の一般質問で「市民の意見の集約、反映はどのように?」と尋ねました。

「市民ワークショップ、市民アンケート、小・中学生、高校生アンケート、泉大津駅利用者、図書活動団体、外国人へのヒアリング、パブリックコメント」と、いろいろな形で市民の意見を聞く機会を作ったのは事実。


アンケートでもワークショップでも、団体ヒアリングでも、また最後のパブリックコメントでも、「駅前移転」に異論、疑問、反対の声がかなり出ています。

「駅前の商業施設の中に、低学年の子どもだけで行かせられない」

「駅前は自転車が停めにくいし有料」

「今の場所の方がいい」・・・


パブリックコメントに寄せられた市民意見のひとつ(団体ヒアリングでも同様の意見が複数)・・・「駅前に移転した場合、危ないので小さい子どもだけでは行けません」に対して「市の回答」は「ご意見いただきましたように、子どもから高齢者まで幅広い層が居心地よく過ごせる場所として・・・」。

パブコメを寄せた方が、この回答を読んだら「はあ~?」と、首をかしげるか。ため息をつくか。全くかみ合っていません。

同じくパブコメ、「図書館の駅前への移転については、気軽に立ち寄れるという利点があり悪くないと思います。ただし、整備費用に加えて借り上げ料が発生するのではないか。いくらなのかお示しください」に対しては「借り上げ料については、現在調整中」の素っ気ない回答。

「6億」「5千万」という金額を聞いたら、この市民の方はどう思われるのか?

パブコメの回答を書かれたときには、「調整中」であったとしても、数字は出ていたはず。

そのもとで「2月1日の部長会議で最終決定した」と言いながら、市民には答えない。

議会にも、聞かなければ報告もない。


アンケートや市民ワークショップの前に、「駅前移転を前提とした構想の策定」をコンサルに委託しています。



駅前移転・新図書館の構想の策定に「泉大津市参画及び協働の推進に関する条例」は生かされただろうか。

全く生かされてこなかったと私は思っている。

「部長会議で決めました」「決めたことの枠内で、市民の意見をお聴きします。」「お聞きした意見の中で市がやろうとしていることと適合する意見は取り入れます」ということでなぜ「参画と協働」と言えるのか?


以下「泉大津市参画及び協働の推進に関する条例」より抜粋

(市の役割)

第7条 市は、基本原則に基づき、参画及び協働のまちづくりを推進するため、市民等が活発に市民公益活動を行えるよう環境整備を図るとともに、参画及び協働の機会を創出するよう努めるものとする。

2 市は、積極的に市政における情報を提供するとともに、市民等から広く意見を求め、施策に反映させるよう努めるものとする。


第8条 市は、次に掲げる事項(以下「対象事項」という。)を行おうとするときは、市民参画の手続を実施しなければならない。

3) 広く市民の利用に供される大規模な施設の設置にかかる基本計画の策定及び変更



私は、図書館駅前移転構想に反対です。しっかりと市民の声を聴き、市民の声を生かして再考することを求め続けます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 公共施設は「賃貸借」の時代? | トップ | 泉州から「カジノより暮らし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

図書館問題」カテゴリの最新記事