http://voicee.jp/201305245978
『太陽の法』に出会って
幸福の科学の教えに出会ったのは、結婚して5年ほど経った頃でした。
独身時代は商社勤めで、朝早くから夜遅くまで働く日々でしたが、楽しい仕事に生きがいを感じていました。 ところが、結婚して専業主婦になると、とたんに静かな時間ができました。
テレビからはいろんな情報が流れてきて、当時は「女性の自立について」というテーマがよく話題になっていました。 そんな環境の中で「本当の幸福ってなんだろう」「みんな当たり前のように人生を歩んでいるけど、人って、何のために生きるのかな。この先はどうなるんだろう」と、ふと考えはじめていました。
そうして出会ったのが『太陽の法』という一冊の本でした。
そこには、「与えるために生まれてきた」と書いてあり、衝撃を受けました。 自分の人生を振り返ると、「人から与えられるばっかりの人生で、与えてこなかったなぁ」と気づいたのです。
それ以来、今でも変わらず、「与える」という教えが心から離れることはありません。
幸福の科学の教えに出会っていなかったら、きっと毎日「夕飯何にしようかな」とか「老後はどうなるんだろう」などと自分の生活のことばかりを考えて、不安になったり、孤独な気持ちになったりしていたと思います。また、世の中のいろんな情報に流されたり、テレビで言われていることを鵜呑みにして、迷ったり揺れたりしていたと思います。
東日本大震災で起きた2つの奇跡
私は6年前から、ある市民団体で「いじめ」を防止する活動をしており、小学校や中学校の生徒たちにお話をすることがあります。 そこで子供たちに、「なぜいじめてはいけないのか」ということをお話しているのですが、そのキーワードも、実は、「与える」ということなんです。
2011年に震災があった時の話です。たくさんの子供たちが命を失った中で、誰一人亡くならなかった学校があります。
そこでは、災害の防止教育として「『自分は人のために何ができるか』ということを考えて行動する訓練」を、普段から子供たちにしていたのだそうです。 その結果、みんなが「自分たちに何ができるか」を考えて行動する人になり、震災での被害者をゼロにすることができたのです。
また、ある中学校で、被災した子供たちを集めて卒業式を行ったときの話です。 ジャージ姿の子供たちを講堂に集めて、ようやく開いた卒業式でした。その中には親を亡くした子や、おじいちゃんを亡くした子、兄弟を失くした子もいました。そんな子供たちに、校長先生は、こうお話しされたそうです。
「今私たちは、全国のみなさんから、支援をしていただいています。たくさん与えてもらっています。でもこういう時にこそ、自分には何ができるのかを考えて、行動する人になりましょう」
すると、それを聞いた子供たちは、町に出て、被災した年配の方々のお食事のボランティアをしたり、介護のボランティアをしはじめたのです。
この2つのエピソードの根底に流れているのは、人のために生きること、「与える」っていうことなんですね。
「与える」ところに「いじめ」はない
相手のことを大切に思い、自分に何ができるかを考える、この「与える」という行為ができている子供たちは、いじめをしません。 とても簡単なキーワードですが、普通に生活していただけでは、生まれてこない行為や思いではないでしょうか。
今、いじめで心が傷ついて、その結果学校に行けなくなったり、自分で自分の命を断つ子供たちがあとを絶ちません。
私は講演のときには必ず「将来の夢は何?」って聞くんです。そうすると、小学校1年生から中学校3年生まで、みんな同じように目をキラキラ輝かせて答えてくれるんです。子供たちが一番輝く瞬間なんですね。
そこで、次のように伝えます。
「夢が描けるのは、実はみんなの心が元気だからなんだよ。いじめられた子は、心が壊れてしまって、夢を描く心の力がなくなってしまうの。だから、いじめてはいけないよ。自分の夢が大切なように、友だちの夢も、大切にしようね。 もしいじめられている子をみたら、その子のために何ができるのかを考えて、やさしい言葉をかけたり、励ましてあげたり、そういう勇気のある優しい子になろうね」
そうお話すると、どの年齢の子でも、表現は違っても「わかりました!」と答えてくれるんです。根底に流れているものは同じなんですね。
子供たちがくれたたくさんの感想文には、「絶対いじめはよくないと思いました」「人の命は大切だと思いました」「僕も優しい人になりたいと思いました」「与える人になろうと思いました」などと書かれています。
人の心には、本当に「仏性(仏と同じ性質)」という素晴らしいダイヤモンドがあって、誰しも「与える」ということができるのです。そうして心が輝いていくと、本当に世の中が幸福になっていくし、みんなが与えるっていう行為ができれば、いじめをなくすこともできるんです。
「与える」って、シンプルだけど、世界を幸福にできるキーワードなんだって、最近つくづく思っています。 素晴らしい教えに出会えて、幸福です。