2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 加藤周一著『ある晴れた日に』(岩波現代文庫)

2010-04-13 19:22:56 | 読書
戦時中から終戦までの、医師土屋太郎を主人公とした、小説である。しかし、書かれていることは、加藤さんが当時に感じたことや体験したことが反映されていると思う。なぜなら、あとがきに、「ある晴れた日に、戦争は終った。―1945年8月15日の青空と輝く白い雲とを、私は複雑な気もちで眺めたが、その気もちを物語の形で明らかにしようと試みたのが、この小説である」(243頁)と加藤さんは記しているからである。    . . . 本文を読む