マンション管理組合の会計は、毎年の修理や管理会社への支払いをする管理費会計と、大規模修繕工事のために積み立てる修繕積立金会計の2つから構成されています。
基本的には、マンションの住民から集めたお金をそれぞれの会計に振り分けて管理しますが、管理組合の中には、管理費会計から毎年一定の額を修繕積立金会計に繰入れをするところがあります。
その繰入れをすることでより多くの修繕積立金を積み立てることになるので悪いことではないのですが、残念ながら、長期にわたってそれができるとは限りません。
その理由は、1回目の大規模修繕工事後あたりから、その工事対象外だった設備の更新が次から次へと発生して、管理費会計に余裕がなくなり、繰入れできる余剰金がなくなるからです。
うちの管理組合もそうです。年間管理費会計の収入の1割を修繕積立金会計に繰入れをする長期修繕計画になっていますが、1回目の大規模修繕工事が終わったここ数年、外灯、宅配ボックスなどの設備更新が続き、余剰金がかなり減少し、ついに繰入れ不可というところまで、追い込まれてしまいました。。。
来期に長期修繕計画の見直しをして、値上げするしかないです。それも値上げ幅が結構大きくなりそうな予感です。
こうなる前に、是非修繕積立金はあくまでも管理費会計からの繰入れを前提とせずに積み立てるようにしてください。