竹信さんは、女性不況又は女性貧困を生むものとして、「夫セーフティネット」、「ケアの軽視」、「自由な働き方」、「労働移動」、「世帯主主義」及び「強制帰国」という6つの要因があると主張しています。
個人的には、日本社会をバブル期前まで支えてきた「夫セーフティネット」が大きいと考えています。
段階の世代の会社勤めの家庭では、夫が朝から晩まで働く一方、妻は専業主婦かパートが一般的たったと思う。
しかし、バブルが弾けた後、中高年男性の雇用が不安定化し、妻の収入も家計を支えるために重要になったのて、そのモデルは機能しなくなった。
そうであるのに、まだ「夫セーフティネット」が機能しているという暗黙の前提でいるといるので、現実とズレてしまっているが、非正規雇用という弱い立場に置かれた女性はそれに対して異議を唱えることができない。
もうこんなことはウンザリなんだけど、変わらない。
地方自治体でも、条例でひとり親にお金を出すことはできるから、政府が動かなくても、この悲惨な状況を変えることはできる。
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