2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 姜尚中著『日本人はどこへ行くのか』(だいわ文庫)

2011-02-12 01:46:14 | 読書
本書は、日本が昭和の終わりから約10年間にどこへ向かったかということが確認できる。
当時の出来事といえば、湾岸戦争の戦費1兆円拠出、PKO参加問題、天皇報道問題があった。
歴史教育の問題点として、日本史が「自民族中心の国家史を柱に据えて」いるので「単一民族神話が容易に受け入れられやす」くなっていることだ(67頁)。これは戦争前後で変わっていないために、多くの人びとが画一的で貧困な歴史観しか持てないから、いつまでもアジア諸国と心からの和解が出来ない。悲しいことではあるが。
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