本書は、スーパーサラリーマンだった、住友商事の鈴木朗夫さん(昭和62年10月2日に56歳で亡くなった。)を中心に、鈴木さんの上司だった伊藤正さん(鈴木さんが亡くなったときは社長)との仕事の話である。鈴木さんはサラリーマンとしては破天荒で、出勤時間は一定せず、好きなジャン・コクト―が死んだときは1週間黒ネクタイで出勤したという。しかし、仕事は人の何倍もできたから、どんどん出世した。
「がんばるところはがんばって、相手に存在を認めさせるところから、ネゴシエーションは始まる」(57頁)
「がんばるところはがんばって、相手に存在を認めさせるところから、ネゴシエーションは始まる」(57頁)