本書の話の筋としては、石川さんが白人の女の子と初デートして失敗したこと、石川さんが友達に誘われ現地の高校を卒業してジュニアカレッジに入学したこと、石川さんが白人男性と結婚し子どももいたが離婚した女性と関係をもつようになったこと、石川さんの兄が文通していた白人の女性と結婚することになったことである。
上巻に比べ、ページ数も多いこともあるが、本書では、米国論や米国人論のようなものが多く登場する。
例えば、米国社会がカード社会に変わったことを考察して、「人はアメリカ人になる過程において、じつにさまざまな資格審査を乗り越えていかなければならない。そしてその資格をより多く手に入れるまでは、"資格ある人びと"に搾取され続けながら生きていかなければならない」(129頁)。
また、「アメリカは、"である国"でないのです。"でなければならない国"なわけです」(274頁)と、米国が「理想の国」であることを、知り合いの牧師に語らせていたりする。
いずれも、50年前のことだから、変わったこともあるが、変わっていないこともあるだろう。
本書は、米国に興味のある人が一読すべき本であるのは間違いない。
上巻に比べ、ページ数も多いこともあるが、本書では、米国論や米国人論のようなものが多く登場する。
例えば、米国社会がカード社会に変わったことを考察して、「人はアメリカ人になる過程において、じつにさまざまな資格審査を乗り越えていかなければならない。そしてその資格をより多く手に入れるまでは、"資格ある人びと"に搾取され続けながら生きていかなければならない」(129頁)。
また、「アメリカは、"である国"でないのです。"でなければならない国"なわけです」(274頁)と、米国が「理想の国」であることを、知り合いの牧師に語らせていたりする。
いずれも、50年前のことだから、変わったこともあるが、変わっていないこともあるだろう。
本書は、米国に興味のある人が一読すべき本であるのは間違いない。