5月23日付朝日新聞17面に、斎藤貴男さんの禁煙が進む現在の流れに対する異議というよりは警告的な意見が掲載されていた。それに対する私の意見。
①過去のいきさつの脱落
斎藤さんは、現在の「禁煙の流れ」が「国や自治体、大企業が人間の生き方や価値観を決め、それに従わないと生きづらくなるような世の中になる」ことを招く「典型」という。では、「禁煙の流れ」ができる以前の社会の状態が、専売公社という国の機関が非喫煙者の「人間の生き方や価値観を決め、それに従わないと生きづらくなるような世の中」であったことは言及されていません。「人生にとって最も大切な価値観」である「個人の自由」の一つである非喫煙ということが全く認められていなかったのに。それなしに、「要は程度問題です。できるだけ他人に迷惑をかけないようにするけど、少しはかけてしまうかもしれない。」と言われても、「何それ?」っていう感じで説得力がないです。
②たばこにニコチンという中毒性物質が含まれることの不言及
映画「インサイダー」(ラッセル・クロウ主演)では、米国の大手たばこ会社がニコチンに中毒性があることを認知しており、ニコチンのたばこへの含有量を操作していたことを明らかになった事実を基に作成されました。WHOでも「ニコチン依存症」と認められていたと思います。このことを無視して、「たばこを吸うか吸わないかは個人の自由」とはいえないのではないでしょうか。
また、そのような中毒性物質が含むたばこを吸うということは、「犯罪や伝染病の予防のように、法律や制度で禁じなければならないことと、個人が主体的にやめること」のうち、後者ではなく前者にあたるのではないでしょうか。まさにこれは、健康の問題で「十分な情報が行き渡って」いないので、「各人にゆだねるべき」ものではないという証左ではないでしょうか。
①過去のいきさつの脱落
斎藤さんは、現在の「禁煙の流れ」が「国や自治体、大企業が人間の生き方や価値観を決め、それに従わないと生きづらくなるような世の中になる」ことを招く「典型」という。では、「禁煙の流れ」ができる以前の社会の状態が、専売公社という国の機関が非喫煙者の「人間の生き方や価値観を決め、それに従わないと生きづらくなるような世の中」であったことは言及されていません。「人生にとって最も大切な価値観」である「個人の自由」の一つである非喫煙ということが全く認められていなかったのに。それなしに、「要は程度問題です。できるだけ他人に迷惑をかけないようにするけど、少しはかけてしまうかもしれない。」と言われても、「何それ?」っていう感じで説得力がないです。
②たばこにニコチンという中毒性物質が含まれることの不言及
映画「インサイダー」(ラッセル・クロウ主演)では、米国の大手たばこ会社がニコチンに中毒性があることを認知しており、ニコチンのたばこへの含有量を操作していたことを明らかになった事実を基に作成されました。WHOでも「ニコチン依存症」と認められていたと思います。このことを無視して、「たばこを吸うか吸わないかは個人の自由」とはいえないのではないでしょうか。
また、そのような中毒性物質が含むたばこを吸うということは、「犯罪や伝染病の予防のように、法律や制度で禁じなければならないことと、個人が主体的にやめること」のうち、後者ではなく前者にあたるのではないでしょうか。まさにこれは、健康の問題で「十分な情報が行き渡って」いないので、「各人にゆだねるべき」ものではないという証左ではないでしょうか。