2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 施光恒著 英語化は愚民化(集英社新書)

2015-07-17 20:18:39 | 読書
過激なタイトルは出版社側の事情かと思われるが、施九州大教授は、「外国語の能力に優れた者が外来の知を積極的に学び、「翻訳」すること」が重要であると本書で訴えている。つまり、明治時代の日本人と同じようにするということである。翻訳によって、外国の優れた知識を自分の言葉である日本語で理解することを可能とするということである。これにより、外国語が分からない人でも、その知識を理解することができるから、より多くの人がその知識を駆使して、新たな創造がなされ、日本社会の知的水準が高まるのである。
経営者は、とかく言葉を、あたかも通貨のように捉え、日本の国語を日本語から英語に置き換えようとしているが、そのようなことが否定的な結果しかもたらさないだろうことは、本書に書かれている通りである。
彼らは、言葉や文化といったものに対する洞察力を欠いているのだろう。

本書のリンク








この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日は健康診断 | トップ | 読書 本田由紀著 もじれる... »

読書」カテゴリの最新記事