2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

ETV特集 いま憲法第25条生存権を考える

2009-05-04 00:13:39 | 社会(政治経済等)
今日は、1947年に日本国憲法が施行されて62年目の5月3日。
それを今の貧困問題と関連させて放送されたのがこの番組。派遣村村長湯浅誠さんと経済学者内橋克人さんての対話形式。
番組では、この第25条が森戸辰男さんら日本人の発案によって盛り込まれたことなどが紹介された。
私は、初めて朝日訴訟原告の朝日茂さんの映像をみた。一審で勝訴、二審で敗訴し、最高裁に上告中になくなり、訴えの利益がなくったとして、敗訴が確定。敗訴したものの、朝日さんが訴訟を起こしてから、生活保護費は30%台の増額がなされた。その後、障害者手当の受給を理由に児童手当が打ち切られたことを不服として提訴された堀木訴訟の敗訴により、生活保護基準は行政に委ねられて、司法は関与しない流れが確定した。裁判所は「人権の最後の砦」のはずなのに、人権として重要な生存権の保護を他者に任せてしまったのは、今日の貧困問題に繋がったことは否定できない。
朝日訴訟を担当した新井弁護士はなぜ朝日訴訟が大きな関心を持たれることになった理由に、「生活保護基準は最低賃金と連動している」ことに多くの人が気付いたからではないかとのこと。つまり、他人事ではないと考えた結果だったということ。このことは、今日にも何か大事なことを示唆しているような気がする。
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