吉田さんは2017年に『日本軍兵士』という本を出されたが、本書はその続編。
酷すぎるの一言しかない。戦車や飛行機等の正面装備どころか、食料がないし、その食料が炊飯ばかりで戦場で手間がかかる、靴がない、兵士が不足ということで当時植民地からも兵を根こそぎ集めたり、障害がある人まで徴兵したり。。
階級社会だった軍隊だったので、「犠牲の不平等」が生じた。つまり、将校や士官よりも兵士の死亡率がはるかに高い。
こんな状態で、戦争に勝てる訳がない。
また、現在の日本が戦争を行っても同様になるだろう。
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