2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

ナオミ・クライン著 幾島幸子、村上由見子訳 『ショック・ドクトリン』(上)(岩波書店)

2012-05-05 02:14:55 | 読書
本書は、ミルトン・フリードマンシカゴ大学教授が唱えた政策(本書では「ショック・ドクトリン」と呼ぶ。)が実際に適用された国々、チリ、アルゼンチン、ボリビア、イギリス、ポーランド、南アフリカ、ロシア、中国の例をあげて、批判している。
極端な経済自由化が進められて、失業率や物価が上昇する一方、社会福祉サービスは縮小ないしは廃止となり、市民生活は厳しい状態に追い込まれる。また、民営化の名のもとに、重要な国営企業や資産が外国企業に安値で売却され、マクロ経済的にも、自立することがますます困難になる。
2000年から数年間の日本、小泉政権下の日本と似ていませんか。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読書 高杉良著『いのちの風... | トップ | 読書 高杉良著 『乱気流(上... »

読書」カテゴリの最新記事