2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 茨木のり子著『うたの心に生きた人々』(ちくま文庫)

2011-03-29 23:19:46 | 読書
茨木さんが選んだ、明治以降の4人の詩人の生涯を綴っています。4人の詩人とは、与謝野晶子、高村光太郎、山之口獏及び金子光晴である。後2名の詩人のことは全く知らなかった。 金子光晴さんは、戦争中に子どもを徴兵で取られそうになると、いろいろな方法でぜんそく発作を起こさせて、子どもを徴兵から守ったという話があり、茨木さんは「こうした行為を、エゴイズム、ひきょうと思う人もあるかもしれません。けれど金子光晴 . . . 本文を読む

小宮山書店と岩波ブックセンター

2011-03-29 20:40:03 | 読書
震災後、神保町にある小宮山書店と岩波ブックセンターに行った。小宮山書店の中2階の新書と文庫本の本棚のうち、窓側にあった新書の棚が無くなっていた(多分地震の影響)。一方の岩波ブックセンターはそのようなことがなかった。 . . . 本文を読む

読書 小田実著『中流の復興』(生活人新書)

2011-03-29 06:51:59 | 読書
いかなる戦争にも正義がないこと、市民の政治のための政策提言能力の育成などが主張されている。 「軽挙妄動しないで、自分たちのあり方をちゃんとしていくこと」が大切で、「次から次へと問題が出て来」るから「絶望しても、仕方ない」(173頁)という言葉は、こんな時だからこそ、より一層重く感じる。 . . . 本文を読む