【西暦2048年】
銀河は繁栄の時代を迎えていた。
フロンティアを手入れ、数々の入植惑星と・・・・
新統合政府に参加した星間国家と、国交を結んだ国家が増え・・・・
人類はかつてない繁栄を迎えていた。
その繁栄の影で・・・・
新統合軍並びに新統合政府は地球至上主義者と地方分権主義者の対立が日々増していった。
地球至上主義の中心はラクテンス。
地方分権主義の中心はビンディランス。
同じ新統合軍ではあるが・・・・
地球本国軍と自治政府軍と言う外だけ同じ軍隊であり・・・
まったくの別物であった。
そんな中・・・
テレーズ「あの人が残した双子の娘が産まれたか・・・・」
元新統合軍軍人テレーズ・マリアフォキナ・ジーナス
ジーナス姉妹の一人で元新統合軍軍人テレーズ・マリアフォキナ・ジーナスは二人の娘を産んだ。
一人目はライザ・ギルマー、二人目はミュレリル・ギルダー。
二人は同じ日に産まれた双子であり、どっちがライザかミュレリルか区別がつかない。
テレーズはそんな双子の娘を可愛がり、頭を撫でる。
自分も同じ双子として産まれ、姉ミューズと区別がつかない程似ていた。
この可愛らしい双子の娘も他人から見たら区別がつかない程似たような姉妹になるだろうと思った。
今後もこの可愛らしい双子の姉妹を育てようと思うが・・・・・
テレーズ「ごめんね、私はこれからやらなくてはならない事があるの・・・・だから、いい所で育ててくれる場所に預けるわ。」
テレーズにはやらなくてはならない事がある。
そのやらなくてはならない事は産まれたばかりの双子の娘を何処かへ預けなくてはならない。
なんせ・・・・
このまま自分の元へ置いといたら命の危険性がある。
その危険性だけじゃない、二人の今後の未来に大きな支障が出るかも知れない。
テレーズは髪の毛を緑色に染めて、髪を散髪する。
口紅を塗り、スーツ姿で双子の娘を抱えながら何処かへ向かう。
【2048年.火星】
地球に近い入植惑星火星。
ここは入植作業が完了し、宇宙服が無くても生活できるようになり・・・
銀河系第二の経済圏と言われる程豊かな惑星である。
それもあってか火星は新統合軍部隊が配備されており・・・
2040年代最新鋭可変機VF-19エクスカリバーと・・・
最新鋭可変主力機VF-171ナイトメアプラスが最優先配備されている。
コミリア「ナイトメアプラスの追加分の納品済んだ?」
新統合宇宙軍コミリア・マリア・シーン大佐
「はい、3個中隊分のナイトメアプラスを運んだ輸送艦到着しました。」
コミリア「そしたらVF-11からの機種転換訓練始めるわよ!」
火星の新統合軍の軍人にコミリア・マリア・シーン。
いやコミリア・マリア・ジーナスがいた。
コミリアは相棒のロットと結婚後、火星に配属。
ロットは火星軍の参謀、コミリアは火星第1航空団の司令官になり・・・・
地球防衛と火星防衛を担っていた。
「シーン大佐、来客が来てます。」
コミリア「来客?誰かしら?」
「なんでもテレーズと言う名前の方です、ジーナスと名乗ったから大佐の妹さんか親戚かと・・・・」
コミリア「テレーズ・・・・?テレーズは私の妹よ、分かったわ・・・・・・対応します。」
そんなコミリアの元にテレーズが訪れる。
テレーズの訪問にコミリアは戸惑うも、何かあるので対応しないわけにはいかない。
制帽を整え、ナイトメアプラス受領手続きを副官に任せ出向く。
一体何のようで訪ねてきたのか?しっかり問いたださないと気がすまない。
コミリア「テレーズ、久しぶりね。」
テレーズ「久しぶり、折り入って頼みがあるんだ。」
コミリア「へぇ頼みがあるんだ・・・・だったら・・・・その頼みとやらを聞かせてもらおうかしら。」
コミリアはテレーズの待つ部屋に入る。
テレーズは何か大きな物を抱えており、コミリアは・・・・ん?となるも・・・
平常心を保ちながら、テレーズの言う頼みを聞こうと思った。
それにあの大きな物の正体も知りたいし。
テレーズ「預かってもらいたい物があるの、いいかしら?」
コミリア「あぁあの大きな物ね、いいわよ。何かしら?」
テレーズ「双子の娘よ!」
コミリア「む・・・娘!?ダメダメ!!」
いざ聞いてみると、お願い事は預り物のようであり・・・
預り物は双子の娘ライザとミュレリルの二人・・・
最初は預かってもいいと了承したコミリアだが・・・
ライザとミュレリルを預かって欲しいと聞いたら手の平裏返して断る。
娘を預かって欲しいだなんて異常・・・・・
コミリアはテレーズを睨む。
育てられないから預かって欲しいと・・・・
ただでさえ、子供多いのに・・・・・
10年でかなり産んで疲れているのに・・・・仕事だって
コミリア「育てられないから、子供産むな馬鹿。」
テレーズ「それはないよ、マリアお姉ちゃん。私にはあるやらないといけない事をあるのよ、子供を危険な目に遭わすかも知れない危険な・・・」
コミリア「なんだそれ・・・・」
娘二人を預けようとするテレーズにコミリアは馬鹿と言うが・・・・・・
テレーズは甘え顔でお願いをする。
これから危険な事をするとだから、預かって欲しいと・・
そんなテレーズのお願いにコミリアは呆れる・・・・
本当にそんな事をするなら、子供を産むなと・・・・・・
呆れたコミリアであるが・・・
コミリア「分かった、分かった私がなんとかするよ。」
テレーズ「サンキュー、マリアお姉ちゃん。ライザとミュレリルを頼むわね。」
コミリア「二度とするんなよ、それに終わったらすぐこの娘達を迎えに来てね。」
妹にも何か事情があり、娘達を危険に晒さないように私に預けようとしている。
何か政治的な争い、軍事的な争いなど様々・・・・・
コミリアはテレーズの気持ちを察しはじめ・・・
最終的に2人の娘を預かる事を決めた。
一体どんな事をするのか知らないけど・・・・・
その後
ライザとミュレリルはコミリアとその夫ロット・シーンに預けられ・・・・
コミリアの娘と息子達と仲良く暮らした。
一方のテレーズは・・・・
マリアフォキナ・バーロンズと名乗り・・・・
ビンディランスを率いてラクテンス打倒を目指す。
結果
テレーズ率いるビンディランスはラクテンスに勝利し・・・
銀河の地方分権が進むのである。
ただ
戦いが終わってもテレーズは2人を迎える事なく、統合軍へ復帰・・・・
バーロンズ機関を率いる士官になった。
【西暦2062年】
ライザとミュレリルは母テレーズに似た美人に成長した。
軍幼年学校に入りしっかり軍士官になるために勉強している。
2人とも正格には特徴の違いは多いが・・・・
真面目であり、仲良く過ごしている。
ライザはかなり優しい娘であり、ミュレリルは健気で真面目な性格であり・・・
コミリアとロットの子供たちと上手くやっていけている。
しかし
ライザ「マリアさん、一つ聞いていい?」
テレーズの娘ライザ・ギルマー
コミリア「何かしら?」
ライザ「なんで私たちのママは迎えに来てくれないのかしら?」
ある日突然にライザはコミリアに何故テレーズが迎えに来てくれないのかを聞いた。
ライザの言葉にコミリアはなんとも言えないような表情を浮かべる。
テレーズとはあれ以来会ってないし、バーロンズ機関機関長になったと噂で聞いたまで・・
それにテレーズとは連絡がつかない・・・
ライザ「なんで会えないのよ?なんで迎えにきてくれないのよ?」
コミリア「知らないわ・・・・テレーズが会ったのはライザ達を出迎えた時しか・・・・今でも通信は繋がらないし・・・」
ライザ「そう・・・・・・・分かったわよ・・・諦める・・・」
それをライザに説明すると、あっさり諦めてしまい・・・・
ショックを受けたかのように自室へ戻っていく・・・
なんせ仲のいい従兄弟には両親がおり・・・
自分達にはそれがいない・・・
存命だけど、迎えに来てくれない・・・
下手したら捨てられたのかも知れない・・・
ライザにそんな印象をずっと抱かせてしまったのだろう・・・・・
コミリアはなにもフォローする事が自分が情けないと感じた。
ミュレリル「姉さん・・・・」
ライザの娘ミュレリル・ギルマー
ライザ「・・・・」
ライザの母への疑念はこの日より強まる。
一体なんで迎えに来てくれないのか?何故会いに来てくれないのか?
ライザはライザなりに考える・・・・
妹のミュレリルは特に深く考えてないが、ライザは一人だけ母テレーズについて苦しむ。
その日よりいろいろと母の事を調べるが・・・・
ライザ「裏切り者のテレーズ・マリアフォキナ・ジーナス!」
ミュレリル「姉さん、母さんに何を・・・」
ライザ「分からないのあの女は思想や主義の為に私達を裏切った!ビンディランスと言う組織を率いたマリアフォキナ・バーロンズが、私の母なんて!何が地方分権主義よ、政治のために私達を切り捨てて・・・」
ある日・・・・
ライザは母テレーズがビンディランスのマリアフォキナバーロンズと知った。
調べていくうちに母が主義思想のために自分達を捨て・・・・
中央至上主義ラクテンスと戦い、打ち勝って・・・
地方分権主義を確立させた・・・・
その事実にライザを激怒するのには十分で・・・
壁を殴りながら、母テレーズに対し罵声を浴びせる。
ミュレリル「姉さん落ち着いて、母さんが私達を捨てたのに事情があるじゃない。」
ライザ「どんな事情よ、今まで会いに来ないのは私達を捨てた証拠でしょ。私達がここまで成長しても会いに来ないなんて、どんな最低な親なんだよ!父さんは死んで、母さんには捨てられる・・・許せるのミュレリル。」
ミュレリル「許せないわよ、でも何か真意あるじゃない。」
ライザ「どんな真意であれ、私はテレーズ・マリアフォキナ・ジーナスを母と認めない。敵にまわるなら、殺してやる。」
ミュレリル「そんな・・・・」
ライザの母テレーズへの憎悪は激しかった。
自分達を捨てた親を許せない、ライザはそう考えており・・・
更に殺意まで抱くようになっていた。
妹のミュレリルは許せないのはライザ同様だが・・・
何か事情があるかも知れないと思っており・・・
もし会えるならば真意を聞きたいと思っていた。
ただ、ライザの母テレーズへの憎悪にはドン引きしていた。
なんでそうなるのか?・・・と
ライザ「これから軍の試験・・・頑張らないと・・・・」
ミュレリル「うん・・・・・」
ミュレリルは姉ライザの母への憎悪を見て、ドン引きから・・・悲しみへと変わる。
辛くてしょうがない、なんでそうなるのかと・・・
憎悪に燃え母に殺意を抱く姉を見ていると辛くなる・・・・
本当に親子が殺しあいになったらどうしよう・・・・
泣きながらライザを見続けるミュレリル。
その後・・・・
ライザとテレーズが和解したのかは・・・別の物語になる・・・・
【地球.マクロスシティー.バーロンズ機関】
スケアクロウを前身とするVF-X統括機関バーロンズ機関。
ここから全銀河に展開しているVF-X部隊を統括している。
その指揮官を務めているのはライザとミュレリルの母テレーズであり・・・・・
表向きはマリアフォキナ・バーロンズとして活動している。
テレーズ「すまん、ライザ.ミュレリル・・・・・・お前たちが幸せに暮らすにはこうするしか・・・・」
バーロンズ機関の一室でテレーズはこう呟く・・・・
何やら罪悪感があるかのように・・・・・
娘たちに申し訳ないと言う気持ちの表情を浮かべている。
本当に申し訳ないと・・・・・
テレーズはライザとミュレリルの生まれた時の写真をずっと見ながらそう思った。
本当に申し訳ないごめんなさい・・・
テレーズは涙を浮かべ、遠くにいる娘たちに詫びた。
銀河は繁栄の時代を迎えていた。
フロンティアを手入れ、数々の入植惑星と・・・・
新統合政府に参加した星間国家と、国交を結んだ国家が増え・・・・
人類はかつてない繁栄を迎えていた。
その繁栄の影で・・・・
新統合軍並びに新統合政府は地球至上主義者と地方分権主義者の対立が日々増していった。
地球至上主義の中心はラクテンス。
地方分権主義の中心はビンディランス。
同じ新統合軍ではあるが・・・・
地球本国軍と自治政府軍と言う外だけ同じ軍隊であり・・・
まったくの別物であった。
そんな中・・・
テレーズ「あの人が残した双子の娘が産まれたか・・・・」
元新統合軍軍人テレーズ・マリアフォキナ・ジーナス
ジーナス姉妹の一人で元新統合軍軍人テレーズ・マリアフォキナ・ジーナスは二人の娘を産んだ。
一人目はライザ・ギルマー、二人目はミュレリル・ギルダー。
二人は同じ日に産まれた双子であり、どっちがライザかミュレリルか区別がつかない。
テレーズはそんな双子の娘を可愛がり、頭を撫でる。
自分も同じ双子として産まれ、姉ミューズと区別がつかない程似ていた。
この可愛らしい双子の娘も他人から見たら区別がつかない程似たような姉妹になるだろうと思った。
今後もこの可愛らしい双子の姉妹を育てようと思うが・・・・・
テレーズ「ごめんね、私はこれからやらなくてはならない事があるの・・・・だから、いい所で育ててくれる場所に預けるわ。」
テレーズにはやらなくてはならない事がある。
そのやらなくてはならない事は産まれたばかりの双子の娘を何処かへ預けなくてはならない。
なんせ・・・・
このまま自分の元へ置いといたら命の危険性がある。
その危険性だけじゃない、二人の今後の未来に大きな支障が出るかも知れない。
テレーズは髪の毛を緑色に染めて、髪を散髪する。
口紅を塗り、スーツ姿で双子の娘を抱えながら何処かへ向かう。
【2048年.火星】
地球に近い入植惑星火星。
ここは入植作業が完了し、宇宙服が無くても生活できるようになり・・・
銀河系第二の経済圏と言われる程豊かな惑星である。
それもあってか火星は新統合軍部隊が配備されており・・・
2040年代最新鋭可変機VF-19エクスカリバーと・・・
最新鋭可変主力機VF-171ナイトメアプラスが最優先配備されている。
コミリア「ナイトメアプラスの追加分の納品済んだ?」
新統合宇宙軍コミリア・マリア・シーン大佐
「はい、3個中隊分のナイトメアプラスを運んだ輸送艦到着しました。」
コミリア「そしたらVF-11からの機種転換訓練始めるわよ!」
火星の新統合軍の軍人にコミリア・マリア・シーン。
いやコミリア・マリア・ジーナスがいた。
コミリアは相棒のロットと結婚後、火星に配属。
ロットは火星軍の参謀、コミリアは火星第1航空団の司令官になり・・・・
地球防衛と火星防衛を担っていた。
「シーン大佐、来客が来てます。」
コミリア「来客?誰かしら?」
「なんでもテレーズと言う名前の方です、ジーナスと名乗ったから大佐の妹さんか親戚かと・・・・」
コミリア「テレーズ・・・・?テレーズは私の妹よ、分かったわ・・・・・・対応します。」
そんなコミリアの元にテレーズが訪れる。
テレーズの訪問にコミリアは戸惑うも、何かあるので対応しないわけにはいかない。
制帽を整え、ナイトメアプラス受領手続きを副官に任せ出向く。
一体何のようで訪ねてきたのか?しっかり問いたださないと気がすまない。
コミリア「テレーズ、久しぶりね。」
テレーズ「久しぶり、折り入って頼みがあるんだ。」
コミリア「へぇ頼みがあるんだ・・・・だったら・・・・その頼みとやらを聞かせてもらおうかしら。」
コミリアはテレーズの待つ部屋に入る。
テレーズは何か大きな物を抱えており、コミリアは・・・・ん?となるも・・・
平常心を保ちながら、テレーズの言う頼みを聞こうと思った。
それにあの大きな物の正体も知りたいし。
テレーズ「預かってもらいたい物があるの、いいかしら?」
コミリア「あぁあの大きな物ね、いいわよ。何かしら?」
テレーズ「双子の娘よ!」
コミリア「む・・・娘!?ダメダメ!!」
いざ聞いてみると、お願い事は預り物のようであり・・・
預り物は双子の娘ライザとミュレリルの二人・・・
最初は預かってもいいと了承したコミリアだが・・・
ライザとミュレリルを預かって欲しいと聞いたら手の平裏返して断る。
娘を預かって欲しいだなんて異常・・・・・
コミリアはテレーズを睨む。
育てられないから預かって欲しいと・・・・
ただでさえ、子供多いのに・・・・・
10年でかなり産んで疲れているのに・・・・仕事だって
コミリア「育てられないから、子供産むな馬鹿。」
テレーズ「それはないよ、マリアお姉ちゃん。私にはあるやらないといけない事をあるのよ、子供を危険な目に遭わすかも知れない危険な・・・」
コミリア「なんだそれ・・・・」
娘二人を預けようとするテレーズにコミリアは馬鹿と言うが・・・・・・
テレーズは甘え顔でお願いをする。
これから危険な事をするとだから、預かって欲しいと・・
そんなテレーズのお願いにコミリアは呆れる・・・・
本当にそんな事をするなら、子供を産むなと・・・・・・
呆れたコミリアであるが・・・
コミリア「分かった、分かった私がなんとかするよ。」
テレーズ「サンキュー、マリアお姉ちゃん。ライザとミュレリルを頼むわね。」
コミリア「二度とするんなよ、それに終わったらすぐこの娘達を迎えに来てね。」
妹にも何か事情があり、娘達を危険に晒さないように私に預けようとしている。
何か政治的な争い、軍事的な争いなど様々・・・・・
コミリアはテレーズの気持ちを察しはじめ・・・
最終的に2人の娘を預かる事を決めた。
一体どんな事をするのか知らないけど・・・・・
その後
ライザとミュレリルはコミリアとその夫ロット・シーンに預けられ・・・・
コミリアの娘と息子達と仲良く暮らした。
一方のテレーズは・・・・
マリアフォキナ・バーロンズと名乗り・・・・
ビンディランスを率いてラクテンス打倒を目指す。
結果
テレーズ率いるビンディランスはラクテンスに勝利し・・・
銀河の地方分権が進むのである。
ただ
戦いが終わってもテレーズは2人を迎える事なく、統合軍へ復帰・・・・
バーロンズ機関を率いる士官になった。
【西暦2062年】
ライザとミュレリルは母テレーズに似た美人に成長した。
軍幼年学校に入りしっかり軍士官になるために勉強している。
2人とも正格には特徴の違いは多いが・・・・
真面目であり、仲良く過ごしている。
ライザはかなり優しい娘であり、ミュレリルは健気で真面目な性格であり・・・
コミリアとロットの子供たちと上手くやっていけている。
しかし
ライザ「マリアさん、一つ聞いていい?」
テレーズの娘ライザ・ギルマー
コミリア「何かしら?」
ライザ「なんで私たちのママは迎えに来てくれないのかしら?」
ある日突然にライザはコミリアに何故テレーズが迎えに来てくれないのかを聞いた。
ライザの言葉にコミリアはなんとも言えないような表情を浮かべる。
テレーズとはあれ以来会ってないし、バーロンズ機関機関長になったと噂で聞いたまで・・
それにテレーズとは連絡がつかない・・・
ライザ「なんで会えないのよ?なんで迎えにきてくれないのよ?」
コミリア「知らないわ・・・・テレーズが会ったのはライザ達を出迎えた時しか・・・・今でも通信は繋がらないし・・・」
ライザ「そう・・・・・・・分かったわよ・・・諦める・・・」
それをライザに説明すると、あっさり諦めてしまい・・・・
ショックを受けたかのように自室へ戻っていく・・・
なんせ仲のいい従兄弟には両親がおり・・・
自分達にはそれがいない・・・
存命だけど、迎えに来てくれない・・・
下手したら捨てられたのかも知れない・・・
ライザにそんな印象をずっと抱かせてしまったのだろう・・・・・
コミリアはなにもフォローする事が自分が情けないと感じた。
ミュレリル「姉さん・・・・」
ライザの娘ミュレリル・ギルマー
ライザ「・・・・」
ライザの母への疑念はこの日より強まる。
一体なんで迎えに来てくれないのか?何故会いに来てくれないのか?
ライザはライザなりに考える・・・・
妹のミュレリルは特に深く考えてないが、ライザは一人だけ母テレーズについて苦しむ。
その日よりいろいろと母の事を調べるが・・・・
ライザ「裏切り者のテレーズ・マリアフォキナ・ジーナス!」
ミュレリル「姉さん、母さんに何を・・・」
ライザ「分からないのあの女は思想や主義の為に私達を裏切った!ビンディランスと言う組織を率いたマリアフォキナ・バーロンズが、私の母なんて!何が地方分権主義よ、政治のために私達を切り捨てて・・・」
ある日・・・・
ライザは母テレーズがビンディランスのマリアフォキナバーロンズと知った。
調べていくうちに母が主義思想のために自分達を捨て・・・・
中央至上主義ラクテンスと戦い、打ち勝って・・・
地方分権主義を確立させた・・・・
その事実にライザを激怒するのには十分で・・・
壁を殴りながら、母テレーズに対し罵声を浴びせる。
ミュレリル「姉さん落ち着いて、母さんが私達を捨てたのに事情があるじゃない。」
ライザ「どんな事情よ、今まで会いに来ないのは私達を捨てた証拠でしょ。私達がここまで成長しても会いに来ないなんて、どんな最低な親なんだよ!父さんは死んで、母さんには捨てられる・・・許せるのミュレリル。」
ミュレリル「許せないわよ、でも何か真意あるじゃない。」
ライザ「どんな真意であれ、私はテレーズ・マリアフォキナ・ジーナスを母と認めない。敵にまわるなら、殺してやる。」
ミュレリル「そんな・・・・」
ライザの母テレーズへの憎悪は激しかった。
自分達を捨てた親を許せない、ライザはそう考えており・・・
更に殺意まで抱くようになっていた。
妹のミュレリルは許せないのはライザ同様だが・・・
何か事情があるかも知れないと思っており・・・
もし会えるならば真意を聞きたいと思っていた。
ただ、ライザの母テレーズへの憎悪にはドン引きしていた。
なんでそうなるのか?・・・と
ライザ「これから軍の試験・・・頑張らないと・・・・」
ミュレリル「うん・・・・・」
ミュレリルは姉ライザの母への憎悪を見て、ドン引きから・・・悲しみへと変わる。
辛くてしょうがない、なんでそうなるのかと・・・
憎悪に燃え母に殺意を抱く姉を見ていると辛くなる・・・・
本当に親子が殺しあいになったらどうしよう・・・・
泣きながらライザを見続けるミュレリル。
その後・・・・
ライザとテレーズが和解したのかは・・・別の物語になる・・・・
【地球.マクロスシティー.バーロンズ機関】
スケアクロウを前身とするVF-X統括機関バーロンズ機関。
ここから全銀河に展開しているVF-X部隊を統括している。
その指揮官を務めているのはライザとミュレリルの母テレーズであり・・・・・
表向きはマリアフォキナ・バーロンズとして活動している。
テレーズ「すまん、ライザ.ミュレリル・・・・・・お前たちが幸せに暮らすにはこうするしか・・・・」
バーロンズ機関の一室でテレーズはこう呟く・・・・
何やら罪悪感があるかのように・・・・・
娘たちに申し訳ないと言う気持ちの表情を浮かべている。
本当に申し訳ないと・・・・・
テレーズはライザとミュレリルの生まれた時の写真をずっと見ながらそう思った。
本当に申し訳ないごめんなさい・・・
テレーズは涙を浮かべ、遠くにいる娘たちに詫びた。