【ラウラとロザが借りている自室】
ラウラは部屋に帰り、シャワーを浴びた。
結構疲れてしまっており、見るからにやつれていた。
マリトラーン正規軍に関する不穏な動きと.......
マリトラーン正規軍士官チヒロの来訪。
どれも頭が痛くなりそうな事ばかり.......どうしたらいいのやら....
ロザ「よぉラウラ、ビール飲むか?売店で買ってきてきたんだ、珍しいビールたくさんあるよ。」
ラウラ「飲むわ、とりあえず1本。いろいろと疲れて・・・・」
ロザ「なるほどね。疲れた時はビール、いいよねぇ。早く飲もう、地球のお酒は美味しいから。ゼントラーディ軍では味わえないぞ。」
ラウラは後から入ってきたロザからビールを一本受けとる。
とりあえずビール飲んで今回の悩みを解消したい・・・・
ロザからビールを受け取ったラウラは口で無理やり瓶を取り・・・・
ビール瓶の中に入っていたビールを飲んだ。
まさかの口で瓶を取る行動にロザは唖然とした。
ロザ「口で瓶を取るなんて、せっかく瓶抜きあるのに・・・」
ラウラ「あったの?ごめん確認するの忘れてたよ。」
ロザ「なんか変よ、いつもなら何処かで気がつくのに・・・・」
いつもならこんな間抜けはしないラウラ。
同室であるロザは誰よりもラウラのその性質を知っていたためか・・・・
声を荒くしてラウラを問い詰めるも・・・・・
ラウラの目は普段とは変わらない。
ラウラ「心配しないで、ただマリトラーンと新統合政府について考えていたから。」
ロザ「今の情勢でしょ、でも今のラウラ・・・やつれているわ。そんなに深く考えなくても、それに私にも相談してよ。仲間だし。」
ラウラ「うん・・・・ありがとう、ロザ・・・・流石同胞だよ。」
ロザ「ラウラ・・・・同胞だけではなく、仲間でしょ。」
心配しないでと言うラウラはロザから励まされる。
ロザとしてもラウラが辛い目に遇う姿を見るのは辛い・・・
同じゼントラーディ人として力になってあげたいと考えていた。
それだけではない同じ部隊に所属するアンサーズの仲間としても・・・
ラウラ「ありがとう、そうさせてもらうわ。」
ロザ「うん・・・・」
ラウラ「とりあえず一杯飲もう、酒飲みたいし。」
ロザ「そうだね、そうしよう。」
ラウラはロザの好意に甘える
二人はビール瓶を一本ずつ開けて、ラッパ飲みした。
そのまま飲んだ二人は気分良くし、そのまま就寝した。
その翌日・・・・
ラウラとロザは起床し他のアンサーズのメンバー・・・・
そして基地の将兵と共に点呼後に、準備運動を行う・・
準備運動を終えたら、再び整列し基地司令官に挨拶し食堂へ向かった。
【基地食堂】
基地食堂は基地の将兵で賑わっていた。
他の惑星地域から統合軍兵士になった非地球人種族が多くおり・・・
様々な人種がいつつも、特にいざこざもなく・・・・
朝のご飯タイムを満喫している。
劉夢華「あっラウラ、中華の玉子チリソースね。美味しそう。」
ラウラ「偶然見つけたのよ、美味しそうで。」
そんな朝のモーニングタイムにラウラは玉子チリソースを食べる事にした。
中国人の夢華が真っ先に反応する程美味しそうな匂いがしており・・・・・・
まだ注文を決めてなかったカゴメと美弥もラウラと同じメニューにする程である。
席に座ったラウラだが・・・・
ミリア「おはよう、ラウラ。」
星村絵里「ゆっくり寝れたかしら?」
ラウラ「ミリア・・・・モーア・・・おはよう」
ミリア「ロザちゃんも来なさい、メルトランだけで話すのもいいかも知れないわ。」
ロザ「はい。」
既にミリアと絵里らミリア隊組が座っており・・
気がついた時には既に逃げられないようになっていた。
ロザも捕まってしまい、そのままミリア隊のテーブルに座る。
夢華らオペレーター組や他のアンサーズの女の子組はラウラを誘おうとしたが・・
今の様子を見て諦めざるおえないと判断した。
吉野大樹「ラウラ、女の子にモテるね。」
ラウラ「冗談よしてよ、二人は子持ちの人妻メルトランよ。大樹、あんたの周りは桐原隊長ら男組なのよね、そんな趣味が・・・」
吉野大樹「冗談はよしこさん、俺には男同士で愛し合う衆道趣味ないんで。」
ロザ「それを言うなら男色でしょ副隊長。」
そんなラウラを大樹が茶化す。
内心に思ったのが、少しはなんか助けたっていいじゃないか・・・・
ラウラは大樹若干、不満に思う・・・・
自分がミリアを苦手にしているの知っている癖に・・・
ミリア「ラウラ、いい関係じゃない。吉野大尉と・・・大樹、呼び捨てなんてね。上官を呼び捨てなんていけない娘。」
ラウラ「からかわないでよ、そんな関係じゃ・・・・」
星村絵里「そんな関係に見えるわよ、誰が見てもロザちゃんはどう思う?」
ロザ「私から見てもそう見えますよ、堂々と付き合ったらどうですか?」
ミリア「そうよ、堂々とした方がいいわよ。いつまでも男知らないのはまずいわ。」
ラウラ「それはちょっと・・・・」
そんなラウラと大樹の関係にミリアと絵里がからかい。
振られたロザも積極的に二人の関係について責める。
なぜいっつも大樹との関係を気にするのかしら・・・・・・
頭を抱えながらラウラは悩む。
すると・・・・・
チヒロ「ここいいかしら?」
ラウラ「あなたは?」
チヒロ「私はマリトラーン軍駐在新統合政府武官のチヒロ・ベルトラーカ准尉よ。」
ラウラ「あの時の士官?」
チヒロ「そうよ、DGX-11クラッシュでこの基地に来ました。」
昨日やってきたマリトラーン軍の武官チヒロ・ベルトラーカがトレーを持ちながら来た。
ラウラの悩みの種の原因であるためか、ラウラの表情は青ざめ・・・
ミリアと絵里の表情が硬くなる。
チヒロは不思議そうな顔を浮かべつつもラウラとの会話を続ける。
ただロザだけは何か不満に思っている顔であり・・・・
何かを言おうと考えていた・・・・・・・
そしてしばらくの後・・・・・
ロザ「マリトラーン正規軍がこのご時世に何のようですか?」
ラウラ「ロザ・・・・なんて事を聞くの?」
チヒロ「ベルタリア准尉殿、いいわ。答えますので・・・・」
ラウラ「はい・・・・」
ロザが立ち上り、チヒロに喧嘩腰で質問をした。
あまりにも突然の出来事にラウラは動揺するが・・・・・
チヒロは冷静な表情のまま、ロザの喧嘩腰の質問に答えると言った。
二人は睨みあっている、ラウラは勿論・・・ミリアと絵里も息を飲む程であり・・・
いつ殴り合いになってもおかしくないような状態であり・・・・・
次第に周りの席の兵士達やチヒロの同僚もその様子を見ていた。
チヒロ「私は叔父上いえケルフ・オトフサ大使と軍上層部からの命令の命令でテロリストが我々の同胞かどうかを確かめに来ました。」
ロザ「ラック(何?)」
チヒロ「我が軍のガン細胞を見つけ出すもしくは誤認である事を証明し、統合政府との致命的な外交問題を回避せよ!と私は言われてます。」
チヒロは淡々と説明を行った。
自分達がテロリストに正規軍が加担しているかを確認・・・・・
もしくはテロリストに正規軍が加担してない事を証明するために派遣されたと・・・・・
ラウラやロザ・・・絵里は思わず、息を飲みながら納得するが・・・・
ミリアは腕を組ながら・・・・
ミリア「ちょっと待って、正規軍のガンとはどう言う事かしら?」
チヒロ「えっ・・・・」
ミリア「普通だったらそれ言わないよね、ベルトラーカ准尉・・・・・正規軍は既にテロリストに加担する正規軍の一派がいるのを知っているんじゃないかしら?」
チヒロ「それは・・・・・」
最初にチヒロが言った我が軍のガンに突っ込む。
まさか指摘されると思わなかったのか、表情に余裕が無くなる。
そう確信したミリアはどんどん責めていき、チヒロをどんどん追い詰める・・・・
流石に可愛そうになったのか・・・・
ラウラ「まぁまぁ流石にここまでにして・・・・」
ミリア「そうね・・・・・・・・まぁ初対面の女の子にここまで追い詰めるのは可愛そうか・・・・ベルトラーカ准尉、いきなり責めてごめんなさい。」
チヒロ「はい・・・・一時は焦ったどうなるかと思った」
ラウラは二人の仲介に入り止める。
ミリアはラウラの仲介に応じて、チヒロを問い詰めるのをやめる事を決め・・・・
再び食事を再開・・・・・チヒロは一安心した。
しかし
ラウラの努力が空回りになるのはこの直後・・・・
ミアン「副隊長、遅れました。」
星村絵里「ミアンちゃん、おはよう。和也やジーナス大尉からの連絡あった?」
ミアン「はいありました。マリトラーンでの一覧の事を確認した所、今回派遣した武官と共闘しマリトラーン正規軍の強硬派の陰謀を阻止せよ!後は噂では一部の統合軍が内通している可能性があるから、そこも調査せよとです。」
ラウラ「なっ」
ロザ「マジか・・・・」
星村絵里「ありがとう・・・・・・・・(チラッ)」
ミリア「ふふふ~ん」
チヒロ「うっ・・・・・・はい。」
ミリア「あ~やっぱりこうなるか。」
絵里の部下のメルトランであるミアンがマックスと和也の交信結果を報告し、これからどうすればいいのかをミリアと絵里に報告した。
ラウラとロザは一瞬固まり・・・・・チヒロは涙目になる。
ミリアがふふんと笑うと、チヒロは観念した。
ロザ「こんな事になるなら、正直に言えばいいのに。」
チヒロ「私は怖かったんです、正直に言って私に変な目で見られないか。いや私の同僚も・・・・・駐在武官と言っても、私は副官ですし・・・・自信が・・・・」
ミリア「変な目で見ないわよ、正直に言えば私達もいろいろと協力したのに・・・」
観念したチヒロは泣きながら、今まで思っていた事を告白した。
泣いてしまったチヒロにミリアは優しくフォローし、ロザは厳し目な発言をする。
泣き出してしまったチヒロに周りは注目するが、見られないようにチヒロの同僚達がカバーしている。
ラウラ「ほら無かないで、せっかく出会えたし仲良くしようよ。」
チヒロ「仲良く・・・・・私達これから下手すれば敵国民になるんですよ。」
ラウラ「そうならないようにするために来ているんでしょ、力になるわ。」
泣いているチヒロにラウラは励ます。
不穏な情勢下の中で僅かな人数でこの基地にやって来た。
自分の国と新統合政府の間で戦争状態になるのを防ぐ為に・・・
結構度胸がある・・・・・
なんか力になってあげたい・・・・
ラウラは泣きながら震えている少女の力になりたいと思った。
チヒロ「ありがとう。」
ラウラ「えっちょっと・・・・」
チヒロ「昨日、こっそりあなたの姿を見てそう思ってました。ありがとうございます。」
ラウラ「えっ・・・・」
突然
チヒロに抱きつかれる。
まさか抱きつかれるとは思ってなかったのか、ラウラの顔は赤くなった。
それに昨日、こっそり自分の姿を見られていたとは・・・・・
恥ずかしい・・・・
ミリア「ラウラ、女にもモテるのね。」
ラウラ「違っ・・・・・・そんな趣味ないわよ。」
星村絵里「ベルトラーカ准尉、あなた・・・・」
チヒロ「どちらも好きですよ、許嫁いますし。」
女にもモテる・・・・・
なんかなんとも言えない気分・・・・・
それにチヒロがバイセクシャル、なんかな・・・・・
ラウラは今の状態に困惑する・・・・・
これからどうすればいいのか・・・・・
ロザ「早くご飯食べよう、これからラカジーラ議員候補達の護衛。私達が当番なのよ。」
ラウラ「あっそうだった。」
とは言え悩んでいたら仕事にはならない。
ラウラはこれからの仕事に遅れないため、食事を再開する。
同様な境遇のミリアと絵里、ミアンとチヒロらも再開・・・・・・・
既に食べ終わっていたロザは食器を戻しに行く。
これからとんでもない奴と仕事をする・・・・
ラウラは深くため息を吐いた。
ラウラは部屋に帰り、シャワーを浴びた。
結構疲れてしまっており、見るからにやつれていた。
マリトラーン正規軍に関する不穏な動きと.......
マリトラーン正規軍士官チヒロの来訪。
どれも頭が痛くなりそうな事ばかり.......どうしたらいいのやら....
ロザ「よぉラウラ、ビール飲むか?売店で買ってきてきたんだ、珍しいビールたくさんあるよ。」
ラウラ「飲むわ、とりあえず1本。いろいろと疲れて・・・・」
ロザ「なるほどね。疲れた時はビール、いいよねぇ。早く飲もう、地球のお酒は美味しいから。ゼントラーディ軍では味わえないぞ。」
ラウラは後から入ってきたロザからビールを一本受けとる。
とりあえずビール飲んで今回の悩みを解消したい・・・・
ロザからビールを受け取ったラウラは口で無理やり瓶を取り・・・・
ビール瓶の中に入っていたビールを飲んだ。
まさかの口で瓶を取る行動にロザは唖然とした。
ロザ「口で瓶を取るなんて、せっかく瓶抜きあるのに・・・」
ラウラ「あったの?ごめん確認するの忘れてたよ。」
ロザ「なんか変よ、いつもなら何処かで気がつくのに・・・・」
いつもならこんな間抜けはしないラウラ。
同室であるロザは誰よりもラウラのその性質を知っていたためか・・・・
声を荒くしてラウラを問い詰めるも・・・・・
ラウラの目は普段とは変わらない。
ラウラ「心配しないで、ただマリトラーンと新統合政府について考えていたから。」
ロザ「今の情勢でしょ、でも今のラウラ・・・やつれているわ。そんなに深く考えなくても、それに私にも相談してよ。仲間だし。」
ラウラ「うん・・・・ありがとう、ロザ・・・・流石同胞だよ。」
ロザ「ラウラ・・・・同胞だけではなく、仲間でしょ。」
心配しないでと言うラウラはロザから励まされる。
ロザとしてもラウラが辛い目に遇う姿を見るのは辛い・・・
同じゼントラーディ人として力になってあげたいと考えていた。
それだけではない同じ部隊に所属するアンサーズの仲間としても・・・
ラウラ「ありがとう、そうさせてもらうわ。」
ロザ「うん・・・・」
ラウラ「とりあえず一杯飲もう、酒飲みたいし。」
ロザ「そうだね、そうしよう。」
ラウラはロザの好意に甘える
二人はビール瓶を一本ずつ開けて、ラッパ飲みした。
そのまま飲んだ二人は気分良くし、そのまま就寝した。
その翌日・・・・
ラウラとロザは起床し他のアンサーズのメンバー・・・・
そして基地の将兵と共に点呼後に、準備運動を行う・・
準備運動を終えたら、再び整列し基地司令官に挨拶し食堂へ向かった。
【基地食堂】
基地食堂は基地の将兵で賑わっていた。
他の惑星地域から統合軍兵士になった非地球人種族が多くおり・・・
様々な人種がいつつも、特にいざこざもなく・・・・
朝のご飯タイムを満喫している。
劉夢華「あっラウラ、中華の玉子チリソースね。美味しそう。」
ラウラ「偶然見つけたのよ、美味しそうで。」
そんな朝のモーニングタイムにラウラは玉子チリソースを食べる事にした。
中国人の夢華が真っ先に反応する程美味しそうな匂いがしており・・・・・・
まだ注文を決めてなかったカゴメと美弥もラウラと同じメニューにする程である。
席に座ったラウラだが・・・・
ミリア「おはよう、ラウラ。」
星村絵里「ゆっくり寝れたかしら?」
ラウラ「ミリア・・・・モーア・・・おはよう」
ミリア「ロザちゃんも来なさい、メルトランだけで話すのもいいかも知れないわ。」
ロザ「はい。」
既にミリアと絵里らミリア隊組が座っており・・
気がついた時には既に逃げられないようになっていた。
ロザも捕まってしまい、そのままミリア隊のテーブルに座る。
夢華らオペレーター組や他のアンサーズの女の子組はラウラを誘おうとしたが・・
今の様子を見て諦めざるおえないと判断した。
吉野大樹「ラウラ、女の子にモテるね。」
ラウラ「冗談よしてよ、二人は子持ちの人妻メルトランよ。大樹、あんたの周りは桐原隊長ら男組なのよね、そんな趣味が・・・」
吉野大樹「冗談はよしこさん、俺には男同士で愛し合う衆道趣味ないんで。」
ロザ「それを言うなら男色でしょ副隊長。」
そんなラウラを大樹が茶化す。
内心に思ったのが、少しはなんか助けたっていいじゃないか・・・・
ラウラは大樹若干、不満に思う・・・・
自分がミリアを苦手にしているの知っている癖に・・・
ミリア「ラウラ、いい関係じゃない。吉野大尉と・・・大樹、呼び捨てなんてね。上官を呼び捨てなんていけない娘。」
ラウラ「からかわないでよ、そんな関係じゃ・・・・」
星村絵里「そんな関係に見えるわよ、誰が見てもロザちゃんはどう思う?」
ロザ「私から見てもそう見えますよ、堂々と付き合ったらどうですか?」
ミリア「そうよ、堂々とした方がいいわよ。いつまでも男知らないのはまずいわ。」
ラウラ「それはちょっと・・・・」
そんなラウラと大樹の関係にミリアと絵里がからかい。
振られたロザも積極的に二人の関係について責める。
なぜいっつも大樹との関係を気にするのかしら・・・・・・
頭を抱えながらラウラは悩む。
すると・・・・・
チヒロ「ここいいかしら?」
ラウラ「あなたは?」
チヒロ「私はマリトラーン軍駐在新統合政府武官のチヒロ・ベルトラーカ准尉よ。」
ラウラ「あの時の士官?」
チヒロ「そうよ、DGX-11クラッシュでこの基地に来ました。」
昨日やってきたマリトラーン軍の武官チヒロ・ベルトラーカがトレーを持ちながら来た。
ラウラの悩みの種の原因であるためか、ラウラの表情は青ざめ・・・
ミリアと絵里の表情が硬くなる。
チヒロは不思議そうな顔を浮かべつつもラウラとの会話を続ける。
ただロザだけは何か不満に思っている顔であり・・・・
何かを言おうと考えていた・・・・・・・
そしてしばらくの後・・・・・
ロザ「マリトラーン正規軍がこのご時世に何のようですか?」
ラウラ「ロザ・・・・なんて事を聞くの?」
チヒロ「ベルタリア准尉殿、いいわ。答えますので・・・・」
ラウラ「はい・・・・」
ロザが立ち上り、チヒロに喧嘩腰で質問をした。
あまりにも突然の出来事にラウラは動揺するが・・・・・
チヒロは冷静な表情のまま、ロザの喧嘩腰の質問に答えると言った。
二人は睨みあっている、ラウラは勿論・・・ミリアと絵里も息を飲む程であり・・・
いつ殴り合いになってもおかしくないような状態であり・・・・・
次第に周りの席の兵士達やチヒロの同僚もその様子を見ていた。
チヒロ「私は叔父上いえケルフ・オトフサ大使と軍上層部からの命令の命令でテロリストが我々の同胞かどうかを確かめに来ました。」
ロザ「ラック(何?)」
チヒロ「我が軍のガン細胞を見つけ出すもしくは誤認である事を証明し、統合政府との致命的な外交問題を回避せよ!と私は言われてます。」
チヒロは淡々と説明を行った。
自分達がテロリストに正規軍が加担しているかを確認・・・・・
もしくはテロリストに正規軍が加担してない事を証明するために派遣されたと・・・・・
ラウラやロザ・・・絵里は思わず、息を飲みながら納得するが・・・・
ミリアは腕を組ながら・・・・
ミリア「ちょっと待って、正規軍のガンとはどう言う事かしら?」
チヒロ「えっ・・・・」
ミリア「普通だったらそれ言わないよね、ベルトラーカ准尉・・・・・正規軍は既にテロリストに加担する正規軍の一派がいるのを知っているんじゃないかしら?」
チヒロ「それは・・・・・」
最初にチヒロが言った我が軍のガンに突っ込む。
まさか指摘されると思わなかったのか、表情に余裕が無くなる。
そう確信したミリアはどんどん責めていき、チヒロをどんどん追い詰める・・・・
流石に可愛そうになったのか・・・・
ラウラ「まぁまぁ流石にここまでにして・・・・」
ミリア「そうね・・・・・・・・まぁ初対面の女の子にここまで追い詰めるのは可愛そうか・・・・ベルトラーカ准尉、いきなり責めてごめんなさい。」
チヒロ「はい・・・・一時は焦ったどうなるかと思った」
ラウラは二人の仲介に入り止める。
ミリアはラウラの仲介に応じて、チヒロを問い詰めるのをやめる事を決め・・・・
再び食事を再開・・・・・チヒロは一安心した。
しかし
ラウラの努力が空回りになるのはこの直後・・・・
ミアン「副隊長、遅れました。」
星村絵里「ミアンちゃん、おはよう。和也やジーナス大尉からの連絡あった?」
ミアン「はいありました。マリトラーンでの一覧の事を確認した所、今回派遣した武官と共闘しマリトラーン正規軍の強硬派の陰謀を阻止せよ!後は噂では一部の統合軍が内通している可能性があるから、そこも調査せよとです。」
ラウラ「なっ」
ロザ「マジか・・・・」
星村絵里「ありがとう・・・・・・・・(チラッ)」
ミリア「ふふふ~ん」
チヒロ「うっ・・・・・・はい。」
ミリア「あ~やっぱりこうなるか。」
絵里の部下のメルトランであるミアンがマックスと和也の交信結果を報告し、これからどうすればいいのかをミリアと絵里に報告した。
ラウラとロザは一瞬固まり・・・・・チヒロは涙目になる。
ミリアがふふんと笑うと、チヒロは観念した。
ロザ「こんな事になるなら、正直に言えばいいのに。」
チヒロ「私は怖かったんです、正直に言って私に変な目で見られないか。いや私の同僚も・・・・・駐在武官と言っても、私は副官ですし・・・・自信が・・・・」
ミリア「変な目で見ないわよ、正直に言えば私達もいろいろと協力したのに・・・」
観念したチヒロは泣きながら、今まで思っていた事を告白した。
泣いてしまったチヒロにミリアは優しくフォローし、ロザは厳し目な発言をする。
泣き出してしまったチヒロに周りは注目するが、見られないようにチヒロの同僚達がカバーしている。
ラウラ「ほら無かないで、せっかく出会えたし仲良くしようよ。」
チヒロ「仲良く・・・・・私達これから下手すれば敵国民になるんですよ。」
ラウラ「そうならないようにするために来ているんでしょ、力になるわ。」
泣いているチヒロにラウラは励ます。
不穏な情勢下の中で僅かな人数でこの基地にやって来た。
自分の国と新統合政府の間で戦争状態になるのを防ぐ為に・・・
結構度胸がある・・・・・
なんか力になってあげたい・・・・
ラウラは泣きながら震えている少女の力になりたいと思った。
チヒロ「ありがとう。」
ラウラ「えっちょっと・・・・」
チヒロ「昨日、こっそりあなたの姿を見てそう思ってました。ありがとうございます。」
ラウラ「えっ・・・・」
突然
チヒロに抱きつかれる。
まさか抱きつかれるとは思ってなかったのか、ラウラの顔は赤くなった。
それに昨日、こっそり自分の姿を見られていたとは・・・・・
恥ずかしい・・・・
ミリア「ラウラ、女にもモテるのね。」
ラウラ「違っ・・・・・・そんな趣味ないわよ。」
星村絵里「ベルトラーカ准尉、あなた・・・・」
チヒロ「どちらも好きですよ、許嫁いますし。」
女にもモテる・・・・・
なんかなんとも言えない気分・・・・・
それにチヒロがバイセクシャル、なんかな・・・・・
ラウラは今の状態に困惑する・・・・・
これからどうすればいいのか・・・・・
ロザ「早くご飯食べよう、これからラカジーラ議員候補達の護衛。私達が当番なのよ。」
ラウラ「あっそうだった。」
とは言え悩んでいたら仕事にはならない。
ラウラはこれからの仕事に遅れないため、食事を再開する。
同様な境遇のミリアと絵里、ミアンとチヒロらも再開・・・・・・・
既に食べ終わっていたロザは食器を戻しに行く。
これからとんでもない奴と仕事をする・・・・
ラウラは深くため息を吐いた。