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日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

「荒俣宏」講演会レポート

2011-10-09 20:45:29 | 映画、演劇、コンサート

今日は十三夜だから、床の間と玄関にまたススキ生けました、今度はコスモスと。
さて「荒俣宏」講演会、“四国はおもしろい”という演題で四国四県を代表する奇人、偉人を語ってくれました。
長くなりそうなので、分けてのレポートになるかもしれません。
まずは土佐の高知は“牧野富太郎”
キーワードは笑顔、愛嬌だそうで、自分に「植物の愛人」とか「植物と心中する男」とかというキャッチフレーズをつけて、写真を撮る時には(当時は写真技術の関係もあり、すました顔で撮るのが普通だったにもかかわらず)とにかく無心に笑っている、これが自分に自信を持ってる証拠ですばらしいんだと荒俣先生は喝破されてました。
そして香川の“宮武外骨”
変な名前だけど、戸籍上の本名で、幼名の亀四郎の亀が"外骨内肉"の動物であることに因んで自分で改名したそうです。
滑稽と頓知を駆使した記事を新聞や雑誌に多く発表して人気ジャーナリストだったようですが、反骨の文筆家というレッテル通り、明治天皇をパロディ化したとして不敬罪に問われ、禁錮3年の実刑判決を受けたこともあるそうで、外骨はその名の通りなかなか気骨のある人物だったようです。
そして愛媛は“木村鷹太郎”
新史学者、誇大奇人と説明文がついてましたが、ちょっと笑ったのが通称“キムタカ”と呼ばれていたという話。
プラトンの全集を翻訳するなど、精力的に学術に取り組むだけでなく、やがてその研究心は誇大妄想の域まで発展して、モハメッドは厩戸皇子だとか、果ては日本は地球の全ての文化・文明の元祖であると言う説を繰り出し始めたらしい。
今でいう吉本興業のギャグ的発想と言えるかも、と荒俣先生はエスプリ効かせてましたけど。
やっぱり、大分長くなりそうなので、続きは後日ということにさせてもらいます。
ただ感心したのは、11時に開演して予定の12時40分にはきっちり話をまとめ上げたことで、エピソード満載の人物伝を脱線もなくすいすい分かりやすく解き明かしていくテクニックはさすがという気がしました。
恐ろしく膨大にある引き出しの、ほんのひとつふたつを開けて閉めたという軽やかさでしたね。
コメント (2)
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