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夏の風物詩①:吊りしのぶ

2019年08月10日 | 花さんぽ・花めぐり

皆さんの家に「吊りしのぶ」はありますか?「吊りしのぶ」どころか「風鈴」すらない家が殆どでしょうネ。勿論、私の家にもありません。

冷房の普及で「吊りしのぶ」は廃れ、現在ではその名称すら知らない人も多いそうです。

吊りしのぶ(別名:軒しのぶ)」とは、竹やシュロの皮などを芯としたものにシダ科の植物「しのぶ」を這わせた「しのぶ玉」を軒先などに吊るしたものです。

昔は夏の風物詩といえば軒先に吊るした「吊りしのぶ」。更にその下に「風鈴」をつけることで「疫病除け」、「魔よけ」を兼ね、涼し気な姿が夏のインテリアとして、明治から昭和にかけて広く庶民にも愛されたそうです。

しのぶ」は日本全国どこにでも自生している落葉性の山野草ですが、亜熱帯地方を原産とした常緑性の「しのぶ」も使われるようになったそうです。冬は屋内のインドアグリーンとして楽しめます。

風鈴」は、ガラス製の「江戸風鈴」がポピュラーですが、鉄製の「南部風鈴」の方が音色が良いそうです。色やデザインでも雰囲気が相当変わります。

旧吉田家住宅」(柏市)の書院への渡廊下辺りに吊るしてありましたが、古民家(江戸後期築)に良く似合います。

 



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