つくば植物園では1月22日~29日まで「つくば蘭展」が開催されています。
同園が保全する「野生ラン コレクション」や愛好団体の育てた作品などが展示されています。
小雨ではありましたが空いていそうな月曜日に行ってきました。
教育棟では青いラン↓が特別公開されています。
「コチョウラン(胡蝶蘭)」の花色は白、赤、ピンク、黄色等で"青い花"を咲かせる種類がありませんでした。
千葉大と石原産業により、”ツユクサ”由来の遺伝子を用いて遺伝子組み換えを行い、2012年、世界で初めて「青いコチョウラン」が誕生しました。
2021年3月「国内の生物多様性へは影響しない」との結論が得られ、容器外で一般圃場での栽培や販売について国から承認が得られました。
2022年5月には「ジャパンフラワーセレクション2022-2023 」で"フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)"を受賞。
そして今回、アクリル越しでない”生きた姿”が公開されています。
名前は「コチョウラン’ブルージーン’」(Phalaenopsis blume ’Blue Gene’)
なお、昨年の6月より全国で一般販売が開始されているそうです。
このコチョウランは遺伝子組み換え植物のため、増殖や海外への持ち出し(国内の一部も含む)、交雑はできないとのことです。
’ブルージーン’は「青色の遺伝子」という意味。因みに花言葉は、「奇跡のめぐり逢い」です。
Phalaenopsis hybrid
’ブルージーン’は種子を作ることが困難ですが、同時に遺伝子組み換えを行った個体の中に、花は小さいが種子を作るものがあり、これを白いコチョウランと交配したところ様々な色調の青い花が開花し、第二世代のコチョウラン↑が誕生。まだ容器入りですが世界初公開です。
こちらは「デンドロビウム交配種」(Dendrobium hybrid)で、世界初公開
ツユクサの「青い花を咲かせる遺伝子」を導入。こちらもアクリル容器入り。
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