俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『初体験』

2009-01-24 22:35:15 | Weblog
「初体験」といえば、皆様も夫々に色々のお想いがおありでしょうが(イヒッ)、皆様お考えの「初体験」についてはワルポンにだって想いがありますけれど、還暦をとうに過ぎた今さら披瀝申し上げるほどのこともございませんけれども、ワルポンの最新の初体験をご開帳させて頂きたいと思います。

☆       ☆       ☆       ☆

実は昨日、生まれて初めて税務署へ税務申告に行って来たのです。
かなり以前に、税務署の税務監査という会社への立ち入り調査に立ち会ったことはありますが、税務署というとなんか恐ろしいところと観念的に思ってしまいます。

幼少の頃、戦後の物の無い時代には米は配給で、高校に入って下宿生活になり米穀通帳が無いと米が買えないことを知りました。昭和40年ぐらいまで下宿先が米を買うために必要でしたねェ。

そのぐらい物資が不足していましたから、お酒(日本酒)なんぞは高価だったので、田舎ではどこの家でも「どぶろく」と呼ばれる密造酒を作っておりました。
水に御飯と麹、イースト菌を混ぜてコタツの中に入れて暖めて発酵させ、もろみを絞り出して「どぶろく」を造っていたのです。

お酒には高い酒税がかかっていましたから、闇で「どぶろく」を造られたのでは国に税金が入ってきません。従って、それを取り締まるのが税務署でした。
酒税法の法律違反の密造酒ですから捕まると刑にかけられます。

税務署が村に入ってくると、密かにしかもすばやく家から家へ緊急伝達が発せられ、「どぶろく」を藪の中などに隠して税務署の調査が過ぎ去るのを知らん振りでやり過ごすのです。
でも、子供心に不安な時間でした。

ですから悪さをすると、「税務署にくれてやる」と兄たちによく嚇(おど)されたものです。
トラウマで、今でも税務署は恐いところと思っています。

☆       ☆       ☆       ☆

収入が多くて税務署に行ったのではありません。
年金生活になり年収が大幅ダウンしたので税務申告しなければいけないということなので、恐いところに行くのは少々嫌だったのですが、収めた税金が大分戻ってくるらしいという助平根性も手伝って行ってみました。

広くない部屋はかなり混雑しておりましたが、入るなり「何の申請ですか?住所とか名前を打ち込める程度でいいのですがパソコンはできますか?はい、では並んでお待ち下さい」
4・5人の後ろに並んで待っていると、前にはパソコンが5台ぐらいあって、立ったままの状態で皆さん一生懸命に操作していました。

順番が来てパソコンの前に行くと担当の若い人が、操作から入力の順番を親切丁寧に教えてくれました。15分ぐらいで打ち終わると、2部プリントアウトしてくれて、源泉徴収票や領収書を手際よく申請書類に貼り付けてくれ、それを窓口に持って行って受領印を貰うように云われました。来年からは自宅のパソコンから申請できるということでした。

☆       ☆       ☆       ☆

なかなかの親切さでした。
子供も周りで遊びまわっておりましたので、税務署は今の子供たちには恐い存在ではないらしい様子です。

30分程度で手続き完了。

6万円の還付金を貰えるとのこと。2兆円のバラマキ金1万2千円の5倍だぞ!

税務署のこわごわ恐る恐るの初体験は、あの初体験のこわごわ恐る恐ると同じで、結果に満足でした。
現金なものです、んッ?