千葉県内では、毎年、沢山の白鳥がやって来る飛来地として、印西市の旧・本埜村の田んぼに造られた池や東庄町の夏目の堰(八丁堰)が良く知られています。
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隣の茨城県にもあるのではないかとパソコンを開きましたら、「茨城県観光物産協会」のネットにありました。
ひたちなか市・大島公園・60羽、水戸市・大塚池公園・300羽、同・千波湖・50羽、那珂市・古徳湖160羽、同・一の関ため池・60羽、小美玉市・池花池・40羽、同・遠州池・50羽、常総市・板東市・菅生沼・350羽。
最大飛来地の菅生沼へ行ってみました。
ナビに従って車を進めると、田園風景の中に突然いかめしい鉄の柵が現れました。
その柵に沿ってそのまま進むと、あたりに似つかわしくないどでかい建物に着きました。
ミュージアムパーク・茨城県自然博物館本館です。
その前に居たガードマンさんに「菅生沼へ行くには?」と尋ねると、「この先の駐車場へ車を止め、この建物へいったん入ってから外へ出て、沼へ行って下さい」と云うので、その通りにしました。
派手でいかめしい建物に入ると、女性の案内係が3名居て「本館へ行かれますか?屋外施設の方ですか?」と云うので、「菅生沼へ白鳥を撮りに行くのです」と云うと、「では右側の窓口へどうぞ」と云う。
2人詰めの窓口で外への入場券210円を買い求め、その奥でもぎってもらいました。
入場するまでの間に本館の方も含めて都合9人の美女がこちらがちょっとこそばゆい位にこやかに出迎えてくれたのです。
そのまま本館を出て沼の方へ進むと、又、窓口があって、「入場券を拝見します、帰りにも見せて下さい」だと・・・
ということは、菅生沼はミュージアムパークの柵の外にあるということです。
要は関所の関銭(通行税)を取られたのでした。
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沼の上に架けられた曲がりくねった木の橋を進むと枯れた葦の茂った沼の中へ導かれます。青空の下、自然の中に溶け込んで入って行くようで爽快でした。
遠くで “コォー、ココココココ”と鳴く白鳥の甲高い声が聞こえます。
まだ陽が高かったので、近くの田んぼにでも出かけたのか姿は見えません。
アオサギが倒れた枯れ木に眠るようにじっとして動かずに佇んでいました。
更に進むと急に沼が開け、数羽の白鳥がいましたよ。
ここでは餌付をしていないそうで、盛んに葦の根元の水中に首を突っ込んで草の根を食べて自活しているようでした。
人間をあまり恐れていないようで近寄って来るのもいました。
風も無く、よく晴れた青空に羽ばたく白鳥も気持ち良さそうでした。
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橋は沼の向こう岸までつながっていて、沼の外にも出ることが出来るようでした。
でも、この木の橋は大分傷んでいて、敷板が朽ちて所々に穴が開いていました。
小さな子が“あぶない、あぶない”と云いながら、両親に手を引かれて歩いていました。
茨城県のお役人さまへ質問です。
・ 館の入口の案内係、受付、券販売、モギリ嬢たちの人数が多過ぎませんか?
・ この博物館は採算とれていますか?
・ 赤字じゃありませんか?
・ 沼の橋の穴の修繕をお願い出来ませんか?
・ 通行税の徴収は勘弁願えませんか?
楽しませて頂いたのに、その上、県外者なのに文句言ってすみません・・・