俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『大谷観音』

2014-07-10 14:25:46 | 観光地
ジュンクラシックカントリークラブは全米オープン、全米プロ、全英オープン、マスターズの初のグランドスラムを達成したジーン・サラゼンが設計しました。

その名を冠した「ジーン・サラゼン ジュンクラシック」トーナメントで知られ、青木功や尾崎将司もしのぎをけずった名門ゴルフコースです。
ゴルフをやる者にとって一度はプレーしたい憧れのコースなのです。

当日は朝から雨、スタートホールに立っても土砂降りの雨が止みません。
雷も鳴りだしそうな黒い雲に怖じ気付いて、残念ながら取り止めることにしました。
一緒に回るパートナーは、「こんな名門コースにはめったに来られないから」ということで、上下を雨具で固めてスタートして行きました。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

明日は矢板CCでのプレーすることになっていて、今夜の宿に行くには早すぎるし、さぁて、どうしようか・・・
かねてより「大谷石」に関心がありましたので、大谷観音へお参りすることにしました。

「大谷石」は宇都宮市の北西部・大谷町一帯で採集され、柔らかくて加工しやすいことから、昔から土蔵や塀、土留め擁壁などの建設資材として使用されてきました。

大谷石を切り出し、掘り出された「平和観音」です。


「大谷観音」の山門です。


弘法大師が洞穴に刻んだという日本最古(平安時代)の石仏を祭る御堂です。


堂内は撮影禁止だったのでお見せできませんが、大谷観音は千手観音でした。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

採取跡の切り立った垂直の崖は圧巻です。


この町一帯の地下には採取跡である巨大な地下空間が広がっているという。
過去に報道された地盤陥没事故などを思い出し、いつ、どこで起きるか知れない崩壊に、少し緊張して身震いする思いがしました。
早々に退散致しました。

なんたって、「大谷石」は柔らかな軽石凝灰岩(浮石凝灰岩)なのだから・・・
もろいのです。

『高幡不動尊』

2014-07-07 10:59:25 | 観光地
春の良く晴れた日、日野市の「高幡不動」にお参りして来ました。

「高幡不動」は、正式には真言宗智山派別格本山高幡山金剛寺です。
成田山新勝寺などとともに関東三大不動と云われ、“お不動さん”と親しまれています。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

境内の広さは山林も含めて四万坪の広大な広さで、数多くの堂宇が建てられています。
仁王門です。仁王尊は室町時代の作、国の重要文化財です。


まだ真新しいきれいな五重塔です。


山道を登るとシャガの花が見ごろでした。


更に山道を辿ると鐘楼がありました。大晦日には108回の鐘突きが出来るそうです。


このまま山道を進めば不動が丘の山頂へつながるハイキングコース・・・
更に進めば「都立多摩丘陵自然公園」へと続くそうです。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

アジサイも蕾をかかえていましたが、今頃は見ごろかも知れません。


帰りがけに門前の松盛堂本店で名物・高幡まんじゅうを当然のように買いました。


『御前岩』

2014-07-06 12:35:01 | 観光地
年をとると名前や言葉がなかなか出て来ないことがあります。
それで、ついつい「あれあれ、あれだよ、あれ!」と叫んだりして“こそあど言葉”で話してしまい、話が通じないでやきもきする場合があります。
ボケの始まりですね。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

麻雀・酒飲みを通じて昔からの遊び仲間の5人で栃木県の馬頭温泉へ行きました。
柄にもなく「馬頭広重美術館」に行きましたが、あいにく休館日でした。
仕方なしに隣の「馬頭郷土資料館」に入って見学しました。どこの郷土資料館にもある昔の農作業や山仕事の道具や機械を見物しました。

外にはどこか見るところがあるかと考えたら・・・ありました。
でも、場所が分からない?
資料館の小窓からのぞくと、若い女性の職員が出てきました。
でも、女性に聞くわけには参りません。

そこで「男性の職員の方をお願いします」といったら、「私じゃ駄目ですか?」と云うので、「男性の方をお願いします」と、重ねて言うと、怪訝そうな顔で若い男の職員の方に代わってくれました。

「“あれ”の岩の場所を教えてください」とお願いすると、「あれですね?」と、ニヤッとしてから丁寧に教えて下さいました。
“あれ”と聞いたのはボケが回って名前が出てこなかったのではなく、その名前を知らなかったし、とても口に出して云えない言葉だったからです。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*


現地の「奇岩・御前岩」の看板には「今から約280年前(元禄五年)徳川光圀公が領内検分の折、御前岩をご覧になり天下の奇石じゃ」と驚かれ「かかるものを衆目にさらすことはよろしからず」と土地の役人に命じて御前岩の対岸に竹を植えさせました。この竹を腰巻竹と云って県道から直接には見えないようにさえぎられております」とありました。


       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

これは奇岩じゃ・・・


一同感心しきりでした・・・


『渋峠』

2014-07-05 17:23:52 | 観光地
渋峠は、長野県の志賀高原や群馬県の草津温泉を通る国道292号線の県境にあり、横手山(2307m)と草津白根山(2160m)の間に位置しています。
その標高は2172mと、国道では日本一の高さなのです。
ということで、一度は通ってみたいと思っていました。

ところが、6月3日に気象庁から草津白根山が噴火の恐れが増したということで、警戒レベルを1から2に引き上げ、火口の湯釜から1km以内の立ち入りが制限され、それを受けて国道292号線も交通規制が敷かれ夜間の通行が禁止となったのです。
“君子危うきに近寄らず”・・・

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

十日町の棚田の撮影は10時半には終わりました。
もう一泊して今日、明日と信州の自然を楽しんで帰る予定でしたが、孫が生まれたとワイフからメールがあったので、“好事魔多し”・・・遊んでばかりじゃ罰が当たると思い、帰ることにしました。

でも、彼らは大阪だし・・・、今日中に帰ればいいか・・・
志賀高原も2時間もあれば行けるようだし、天気も良いし・・・
ということで、かねてから念願の渋峠経由で帰ることにしました。

湯田中温泉を過ぎると早速に白根山の情報看板が出ました。


でも、よく晴れてるし、風もないので解放感に浸って、曲がりくねった国道292号線を、どんどこ高度を上げて進みました。
やがて“一沼(いちぬま)”へ・・・ 水面に浮かぶ白いスイレンが森の中の湖を美しく引き立ていました。


丸池を過ぎたあたりのスキー場のゲレンデにはニッコウキスゲが群生していました。


田ノ原湿原ではワタスゲであたり一面が真っ白に・・・


白樺やレンゲツツジとの競演も見事でした。


とうとう目的の渋峠に到着です!


渋峠ホテルが県境でした。


       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

一休みして、さて、草津へ下りようかと尾根を越えて車を進めると、突然、真っ白の霧がフロントガラスを覆いました。
五里霧中、一寸先は闇、何にも見えません! 白根山も何もかもです。

とっさに車を返して、もと来た道を一目散に引き返しました。
霧が追いかけて来て、さっきまで晴れていた長野県側まで峰を越え流れ下って押し迫り、行く手をさえぎります。
急カーブの下り坂を、やっとの思いで逃げ切りました。


そうなんです、ここは2172mの高山だったのです。
梅雨時の大気の状態は不安定、山の天気は急変します。
皆様もお気を付け下さい。

『美人林と棚田』

2014-07-02 18:28:37 | 観光地
ネイチャーフォトをカメラの趣味とする誰もが一度は行ってみたいと思う憧れの地である十日町市松之山の「美人林」と松代(まつだい)の棚田へ行って来ました。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

十日町は上越線の六日町(南魚沼市)から「ほくほく線」で一山越えた越後の山国で、目的の地は、そこから更に車で一時間ほど入った本当の山奥にあるのです。
途中、崖崩れで通行止めがあったり、交互通行の工事現場には何か所も出くわしました。そういう意味では秘境と呼ぶにふさわしい感があります。

大正末期に木炭にするためブナは全て伐採され原野となってしまいました。
その後、一斉に育ったブナの林は樹齢90年ほどになり、木々のすらりとした立ち姿が美しいことから「美人林」と呼ばれるようになったのです。


木立の間には下草も無く、落ち葉が敷き詰められて、ふかふかのじゅうたんの上を歩いているようでした。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

蒲生(かもう)の棚田です。


儀明(ぎみょう)の棚田です。


途中、大きな看板が立っていました。
日本一だって・・・


星峠の棚田です。


       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

良く晴れた一日でした。

でも、今度は雨に煙る棚田を撮りたい・・・
霧の流れる棚田を撮りたい・・・
冬の雪景色もいいかも・・・

桜の咲くころの棚田を撮りたい・・・
田植えの頃がいいかも・・・
稲刈りもいいぞ・・・
紅葉の時期がいいな・・・

あと何べん来ることになるやら・・・?

『雲洞庵』

2014-07-01 13:50:54 | 写真
越後湯沢温泉・雪国の宿・「高半」でクラス会があったので行って来ました。
そうです! あの小説“雪国”をここで川端康成が書いたという宿です。

クラスの生存者13名、全員集合でした。
今回の幹事は地元生まれの地元育ち、地元官庁に勤め上げ、現在も在住する、云わば生粋の越後人の彼が言うには、ここは新潟一の名湯とのこと、いつまでも汗が抜けないぐらいに本当によく温まるいい湯でした。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

ついでと云っちゃあ何ですが、六日町(南魚沼市)にある曹洞宗・金城山「雲洞庵」にお参りして参りました。
1300年前に尼僧院として建立、700年後に「雲洞庵」として開創され、越後一のお寺と云われています。


赤門と呼ばれる山門をくぐり、連なる参道の石畳の下には法華経が一石に一字づつ記され埋められていて、古来「雲洞庵の土を踏んだか」といわれ、この参道を踏みしめてお参りすると、罪業消滅、万福多幸の御利益(ごりやく)に与かるとされています。
不肖私めも、お陰を持ちまして、清廉潔白、清き清純な人間となりました。


冬場には積雪が4mを超すと云われ、鐘楼の柱も外側に踏ん張って建っているのも、そのためとのこと。


境内の杉並木も見事ですし、何棟も建つ堂宇や広い庭もきれいに手入れされておりました。


       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

寺の隅々までよく手入れされていたのですが、お坊さんらしき姿は一人も見当たりませんでした。
門前で聞いてみると、昔は修行僧が沢山居て、川の水で大根や野菜を洗ったり、皆で托鉢に出かけたりしていたのだそうですが、今はご住職お一人だけとのこと。

近年はきびしい修行を積んでまで坊さんになる人は皆無で、寺の後継ぎは大学を出て数か月の本山での修行で済むらしく、こんな山奥の豪雪地に修行に来る若者はいなくなってしまったのだそうです。

檀家が700軒もある越後一の名刹も、その日常管理は雇い人たちで、まったくの観光の寺と化してしまったようです。

でも、善男善女たちの観光バスが次から次とやって来ます。

「雲洞庵の土を踏んだか!」 皆様も善人に生まれ変われますように・・・