俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『梅一輪(其の二)』

2014-01-26 15:39:39 | 観光地
九十九里浜に面した山武市へ行って来ました。

街道沿いのあちこちに、甘くて美味しい苺販売の店が立ち並んでいます。
今は“紅ほっぺ”が盛りということで、一箱求めました。

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ついでに足を伸ばして、前回は寄りそびれた“梅一輪”に行きました。
“梅一輪”とは「梅一輪酒造株式会社」のことです。

“梅一輪”の大きな看板の立った一見して造り酒屋と判る門に車ごと入ると、ちょうど男の人が歩いていました。
「今日は土曜日なので工場は休みで誰も居ませんから見学を出来ません。販売はこの先の直営の販売所で行っていますのでよろしくお願いします。」と、すまなそうに頭を下げました。

こちとらはお酒さえ手に入ればいいので、販売所の方へ行こうと車を回転させたら、窓際に走り寄って来て深々とお辞儀をなさるので、「良い名のお店ですね」と、云うと、「有難うございます」と丁寧に見送ってくれました。
偉ぶらない控えめな対応に接っし、きっと社長さんに違いないと思いました。

“生原酒”はもうすでに売り切れだったので、“原酒”とコップ酒を買い求めました。


頂いたパンフレットには
【梅一輪、その名前の由来は服部嵐雪の「梅一輪 梅一輪ほどの 暖かさ」という句からとりました。この句は「たくさんのつぼみの間から一輪だけ梅の花が咲いた。あたりはまだ冬の景色だが少しづつ春がひっそりやってきたのだ・・・」ということを読んだものだそうです。
この控えめな奥ゆかしさが、当社の社風に合うことと、このお酒を飲んでくださって、ほんの少しでも幸せを感じていただけたら、という願いをこめて命名させていただきました。】
とありました。

いい感じの旦那さん風のあの社長さんの奥ゆかしさに納得しました。

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ワルポンは山形県の出身です。
県庁所在地の山形を中心とした「内陸」とは出羽丘陵を挟んで日本海側の「庄内」と呼ばれる庄内平野を中心にした地域です。
この庄内地方は、面積が約2400平方km、人口はおよそ29万人で、鶴岡・酒田を始めとした2市2町1村があります。

その中の庄内町は余目町(あまるめ)と立川町とが平成の大合併で合併して出来た町です。
面積は250平方km、人口は2万2千人ほど、庄内全体の1割程度の小さな地域なのに、不釣合いにも“庄内”町を名乗っているのです。

隣の町のことではありますが、余目町だけに“目に余る”ものがあります。
田舎の方言では“つらつけね(ずーずーしい)”と言います。

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山武市は山武郡内の山武町、成東町、松尾町、蓮沼村の4町村が平成の大合併で出来た市です。
山武郡も山武町も“さんぶ”と読みますが、山武市は“さんむ”なのです。
合併に当たっては九十九里浜に面しているので“太平洋市”も候補に上がったそうですが、そんな大それた市名よりも、控えめに昔呼ばれていた“山武(さんむ)”にしたのだそうです。

“梅一輪”のおっとりした旦那さんの奥ゆかしさは、この地域の気質なのかも・・・




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