【連載】呑んで喰って、また呑んで(91)
仏人医師の夫人はカレン族
●東京・阿佐ヶ谷/新宿
山本徳造 (本ブログ編集人)
「そういえば、フランソワ、どうしてるのかなあ」 テレビのニュースを聞きながら妻が独り言ちた。「うん、今でもミャンマー国境で診療所をやってるとしたら、忙しくしているんじゃないの」 アウンサン・スーチー女史を逮捕・拘束して、ミャンマーの軍部が再び政権を掌 . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(90)
花見に謎の中国人が
●東京・新宿御苑
山本徳造 (本ブログ編集人)
待ちに待った花見シーズンである。私の住む白井は桜が満開だ。北総線に添って桜並木が続く。うーん、美しい。これぞ日本の美だ。見事としか言いようがない。 私のマンションの隣は公園だが、ベランダから満開の桜を見下ろせるので、贅沢な気分が味わえる。花見に . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(89)
駆けつけ三杯
●日本のどこでも
山本徳造 (本ブログ編集人)
「いやあ、ゴメン、ゴメン! なかなか仕事が終わらなくて」 呑み会に遅れてやって来たサラリーマンがよく言うセリフだ。 すると、判で押したような言葉が聞こえてくる。「遅れてきたから、『駆けつけ三杯』だ」 ビールがグラスに注がれる。遅れてきた人物は嫌がる素振 . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(88)
「会食」して何が悪い!?
●日本のどこでも
山本徳造 (本ブログ編集人)
テレビの国会中継を見ていると、じつに不愉快、いや腹が立って仕方がない。国民に雇われている国会議員が、「誰と会食した」「接待されたのか」と毎度毎度の茶番劇を繰り返すのだから、怒るのも当然だろう。だから、よほどのことがない限り、もう国会中継は見ないことにした . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(87)
どくろ杯と消えた記者
●東京・高円寺
山本徳造 (本ブログ編集人)
金子光晴は放浪の詩人だ。彼が著した本に『どくろ杯』がある。 しかし、本の題名だけを見ると、何やらおどろおどろしい感じがする。それも当然だろう。髑髏杯というと、人間の頭骸骨の額から上の部分をすっぽりと切り取って杯(盃)にしたシロモノだからだ。私も気持ち悪く思っ . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(86)
『ラム&コカコーラ』が懐かしい
●キューバ・ハバナ
山本徳造 (本ブログ編集人)
『ラム・アンド・コカコーラ』という歌があった。私が大学生だったころ、よくテレビやラジオから流れてきたものである。とにかくリズムが軽快だったので、 ♪ラム・アンド・コーカコーラ と、自然と口づさんだものである。 ところで、この歌のルーツを . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(85)
「食いしん坊」の最期
●千葉県・白井市
山本徳造 (本ブログ編集人)
夕食に私がつくった麻婆豆腐を「おばちゃん」が、さも美味しそうに食べる。可哀そうなことに歯が1本しかない。入院していた病院で入れ歯を盗まれたという。なので、具材も細かくしなければ呑み込めない。 その点、麻婆豆腐は柔らかいので、彼女には食べやすか . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(84)
超クソ真面目な通訳が逃亡
●中国・上海
山本徳造 (本ブログ編集人)
さあ、上海3日目はの女の子たちへの突撃取材を敢行することになった。まず向かったのは、かつて「犬と中国人は入るべからず」と注意書きのあった公園。共産党が政権を取った後、その公園は「人民公園」と名を変え、若いカップルの格好のデート・スポットとなっていた。 . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(83)
朝食は熱々の豆乳と油条で
●中国・上海
山本徳造 (本ブログ編集人)
上海で初めての朝を迎えた。せっかく上海に来たのに、ホテルでありきたりの朝食なんて芸がない。そうだ。戦前、大手新聞社の上海支局で働いていたKさんとの会話を思い出した。 大学卒業後に勤務していた出版社が2年で倒産したのだが、私はその新聞社の出版部門で嘱託として働 . . . 本文を読む
【連載】呑んで喰って、また呑んで(82)
ようこそ「冒険者の楽園」に
●中国・上海
山本徳造 (本ブログ編集人)
『上海バンスキング』というミュージカルが自由劇場で初上演されたのは40年ほど前のことだった。昭和初期の上海が舞台だ。「バンス」 とはジャズメンたちの隠語で、「前借り」のことである。このミュージカルの主役はクラリネット奏者。モデルとなったのが、 . . . 本文を読む