トゥー博士がトルコで講演
地下鉄サリンと金正男暗殺を語る
▲国際CBRN会議が開催されたアンカラのコンベンション・ホールで
アンソニー・トゥー博士(台湾名=杜祖健、コロラド州立大学名誉教授)が、トルコの首都アンカラで開催されていたトルコ内務省主催の第2回国際CBRN会議(11月27日~29日)での講演を終え、無事カルフォルニアに戻られました。CBRNとは、化学・生物・放射性物質・核兵器のことで、トルコ内務省がを初めて開催したのは2年前の2017年。それから2年ごとに開催することになり、今回は第2回目でした。
トゥー博士は昨年12月にもトルコのNATО(北大西洋条約機構)軍施設でテロ対策の講師として招待されており、その講義に興味を抱いたトルコ内務省が今回の会議にトゥー博士を招待したもの。ちなみに、トゥー博士は最終日の午前に登壇し、東京地下鉄でのサリン・テロとクアラルンプール国際空港で起きた北朝鮮の金正男暗殺について講演しました。
「講演の後、私と一緒のところを写真に撮りたいと沢山の人が頼みに来ましたね」
それだけトゥー博士は人気者だったようです。
「けど、アンカラはとても寒かった」とトゥー博士。「だから、カリフォルニアに戻ってきて嬉しいです」
トゥー博士はトルコ訪問に先立つ10月、台湾政府から双十節(10月10日)の式典に招待されました。蔡英文総統は式典での演説で、中国が主張する「一国二制度」に反対を表明。その夜の蔡総統主催の晩餐会にも杜博士は出席しています。
台湾滞在中には、国立師範大学で台湾史について講義したほか、国防医学院と三軍病院、さらに台湾在住の日本人向けの講演も行いました。そんな精力的な動きからは、89歳とはけっして思えないでしょう。
そして息つく暇もなく、トルコへ。かなり疲れる筈ですが、トゥー博士の体力・気力・知力は普通人とは違うようで、この12月にはハワイに向かうというではありませんか。
「毎年恒例ですが、冬休みにはハワイに行っている。今回は日本から友人が来ることになっています。ハワイでコンドミニアムを購入したいと言うので、私がコンドミニアム探しをお手伝いするんですよ」
トゥー博士は、ご子息のケネスさんとデビーさんをハワイで一緒に冬休みを過ごそうと1週間招待したそうです。トゥー博士、ハワイで楽しいクリスマス休暇をお過ごしください!