【連載】腹ふくるるわざ㉒
嗚呼...無残! キンギョソウ
桑原玉樹(まちづくり家)
先日、このブロブの「腹ふくるるわざ㉑」で、グリーンレンジャーが南山公園駐車場出入口脇の植栽帯にパンジーなどを植えたことをお知らせしたばかりだ。花苗は、白井市の沿道みどりの推進事業の補助金を利用して購入した。
あれから6日経つ。今朝見たら、なんと植えたキンギョソウ7本のうち4本が茎の根元付近で切られているではないか。ストックとパンジーは切られていない。もしかしたら、キンギョソウが早朝の霜や霜柱で枯れたり折れたりして見苦しくなったので善意でかたずけてくれたのかも知れない、とも思った。
切られたキンギョソウ4本のうち1本だけ現地に放置されていた。それには黄色い花がちゃんとついていて枯れたりはしていない。カッター等で斜めに切断されたような跡もあった。やはり善意で切ったわけではなさそうだ。4本を切って3本を持ち帰ったのだろうか。
1年くらい前、南山公園の他の場所で、個人的に花を植えていた方がいた。その方が植えた花がやはり持ち去られてトラブルになったとも聞く。今回も同じように持ち帰った人がいたのだろうか。悲しい限りだ。
日本はそんな国になってしまったのだろうか。残念でならない。
▲手前の列に一つおきに植えたキンギョソウ3本が切られていた
▲切られた4本のうち1本だけ放置
▲茎の根元は斜めに切断されていた
【桑原玉樹(くわはら たまき)さんのプロフィール】
昭和21(1946)年、熊本県生まれ。父親の転勤に伴って小学校7校、中学校3校を転々。東京大学工学部都市工学科卒業。日本住宅公団(現(独)UR都市機構)入社、都市開発やニュータウン開発に携わり、途中2年間JICA専門家としてマレーシアのクランバレー計画事務局に派遣される。関西学研都市事業本部長を最後に公団を退職後、㈱千葉ニュータウンセンターに。常務取締役・専務取締役・熱事業本部長などを歴任し、平成24(2012)年に退職。現在、印西市まちづくりファンド運営委員、社会福祉法人皐仁会評議員。