オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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<S-040> センタースピーカー ネットワーク編

2013年08月25日 11時19分08秒 | オーディオ
今回は、ネットワーク編です。

人によって順番はあると思いますが、
とりあえず、ミッドレンジのFE108EΣから見ていきます。


まずは、フルレンジ「FE108EΣ」の特性。


インピーダンス測定をすると、
f0=70Hz, Qo=0.34と、カタログ通りの特性ですね。

周波数特性はこちら。


↑軸上0.5m


↑角度30° 0.5m

典型的なBH向けユニットの特性ですが、
密閉型のエンクロージュアでも、意外と普通に聴ける音です。

微小音も逃さず聞かせる感じで、ネットワークを直列に入れるのはもったいない感じです。
ミッドレンジで使うなら、2kHz~13kHzといったところでしょうか。


ウーハー「FW168HR」の特性はこちら。


インピーダンス測定をすると、
ユニット単独では、f0=55Hz, Qo=0.67。
カタログスペックと比較してf0もQ0も高めの結果となりました。低めの測定電圧(100mV)の影響でしょうか。

周波数特性はこちら。


↑軸上1m

相変わらずフルレンジ顔負けの特性ですが、
1kHz~2kHzのピークを切らないと、100Hz付近が聞こえないというのは1年前に経験済み。

ダクトの効果もあって、50Hz付近までしっかり伸びています。
中高域のピークを切り取ってしまえば、-10dBで40Hzといったところでしょうか。

ちなみに、ダクト出口付近の特性はこちら。



せっかくなので、2本並列に接続して、
ネットワークの効果を確認してみます。

FW168HR×2+2.0mH(軸上50cm)



コイル一発ですが、バッサリ高域が切れたものです。
計算上は350Hzぐらいからカットされる計算です。
(最低域が落ちているのは、マイク位置が近く背面のダクト音が拾えなかったのでしょう。)

この状態で、Midをフルレンジ状態でつないでみます。




↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、2.0mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」

この接続の場合、どの接続でもウーハーとMidの位相が90°ズレた状態なので、理論的に正しい接続方法はないと思います。
とりあえず、逆送接続もテスト。



↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、2.0mH、逆相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」

ウーハーを逆相とした状態では、
低音域がMidと打ち消しあってしまうようで、
聴感上もNGです。


ウーハーの接続は正相として、
2kHzのディップを埋めるために、
ウーハーのコイルを2.0mH→0.5mHとします。



↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、0.5mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」

1~2kHzのディップが埋まってきましたね。
場合によっては、Midにコイルを入れて10kHz付近のピークを抑えてもよいかもしれません。


さらに、ツイーターを被せます。


↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、0.5mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ、正相)+FT7PR(0.68μF、逆相)」

このシステムだと、Twの能率が負けてるようで、
微かに鳴っている…かな?、ぐらいの鳴りっぷりですw

それでも、効果は絶大で、
正相接続では高域に違和感を覚えるのに対し、
逆送接続では、高域に好ましい「潤い感」や「抜け」を付与することができました。(掲載f特はこちら)


今回はデータばかりでしたが、
実際にシステムに組み込んでの視聴感想は次回を予定しています!

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