オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

センタースピーカーの試行錯誤

2012年01月04日 07時20分24秒 | オーディオ
年末年始は、センタースピーカーと格闘していました。

まずは、設置前の写真を。


こんな風に、そびえ立つ2本のS-1EXの間に、ディスプレイがある感じです。
S-1EXの同軸ユニットの位置からすると、TV上にセンタースピーカーを設置したいものです。

つまり、こんな感じの台が必要でした。




んで、作っちゃいました。


今回は、とりあえず実験的な設置なので、
余りの木材を使って作りました。まあ、買っても5千円以下の材料費でしょう。



さて、問題はスピーカーです。
S-1EXと並んで鳴らしても、違和感の無い再生が必要です。。。

私の場合、主な試聴ソースとしては「TVアニメ」なので、今回の実験もAAC 2chのドルビープロロジックⅡxデコードで試聴を行いました。




とりあえず、FOSTEXの10cmフルレンジ「FE103M(FE103En相当)」を使った、バスレフ箱を用意してみました。
一本3000円程度の安価なユニットですが、軽量コーンならではの解像度、高能率を狙います。




オートセットアップを終えて聞いてみると…
やはり、音色上のマッチングが好ましくありません。センターだけがパサパサとした感じに鳴っています。やはりFOSTEXのフルレンジにはバックロードホーン箱が必要なようです。


それならば・・・
TangBandの10cmフルレンジ「W4-927SA(W4-927SE相当)」に付け替えてみます。
価格帯は先程のFOSTEXと同程度なのですが、これはポリプロピレン振動板なので落ち着いた癖の無い響きがあり、色づけが少ないS-1EXに近いのでは?と想像しました。



オートセットアップを終えて聞いてみると…
先程より、音色的なマッチングは取れているようです。しかし、解像度が大幅に下がってしまい、クオリティの差が目立ってしまいました。能率の低さも影響しているようです。



もう、こうなったら全力全開ですw
FOSTEXの12cmフルレンジ「FE126E(現FE126En相当)」を使ったバックロードホーンを使ってみます。もはや、画面が見えませんwww





オートセットアップの段階でも、能率が圧倒的に高いのが分かります。おそらく、93dB/W以上はあるでしょう。
いざ鳴らしてみると、情報量・音域共に満足できるものでした。特に、センタースピーカーが60Hz以下の低音を鮮明に再生できるので、『爆発音』などのリアリティが別物になりました。

Fate/zeroの最終話終盤の戦闘シーンなんて圧巻です。3本のスピーカーから、風圧が『面』で迫ってきます。爆発音で感動したのは人生初でしたw

しかし、これは実用的ではありませんし、
センタースピーカーの設置が前すぎたようで、センターの音だけが異様に出しゃばって聴こえます。




最後は、TangBandの8cmフルレンジ「W3-582SC」を使ったバスレフ型スピーカーです。
ユニット自体は2000円もしない安物ですが、箱の材料に「シナアピトン」という高級木材を使っているのがポイントです。





試聴すると、なかなか良い感じです。やや篭り気味(クオリティの差)を除けば、なかなかバランスよく鳴ってくれます。

さすがに、8cm一発では心もとないので、
二発を並列つなぎにしてみました。





この状態でしばらく聴いてみましたが、なかなか良好なようです。
もちろん、根本的な篭りの問題は解決できていませんが、前方の音場はシームレスに溶け合っている感じなので良しとしましょう。


今回の実験で、重要なポイントは↓のような感じです。

・センタースピーカーの低域再生能力は重要。
・フロントSPと同一条件に近いところに設置すること。
・イコライザーは、オートセットアンプを過信せず、各帯域を1dB単位で手動調整すること。
・当然ながら、クオリティが高ければ良い。2ch→7.1デコードの場合、大半の音がセンタースピーカーから出てくる。


これからも、ボチボチいろんなことを実験してみたいですね。

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