さて、FOSTEXのFE103SolからParcAudioのDCU-F121Pに変えてテストしてみます。
聴感では、重低音域の増大が見られましたが、特性上はどう変化するか注目です。
(搭載する箱「S-044」の紹介はこちら。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/63/f5d654aabfca1c7d40a84093a04a9a6e.jpg)
<軸上1m>
<FOSTEX FE103Sol>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/59/ac78ea33b2a9e8fb5e2147f7d4d0e7f1.png)
<ParcAudio DCU-F121P>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/7a/766e96ffb15f9188ef696347c40709f6.png)
大きく特性が違うのが分かりますね。ParcAudioのは、150Hz以下の低域が大きく上昇しているのが分かります。
100Hz付近は、しっかりと共振がとれているようで、より明確なピーク(ある意味、ピーキーな特性)が表れています。80Hzの一次共振に相当するところは、100Hz付近と比例した音圧になっていますね。
<ホーン開口部>
<FOSTEX FE103Sol>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/42/103450c34a6797392a12c759c6e0755d.png)
<ParcAudio DCU-F121P>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/06/ae70b497f36c4522192bb4418756905e.png)
80Hzのピークに注目すると、ParcAudioのほうが若干大きくなっています。しっかりと「必要な共振」がとれている証拠ですね。
一方で、Fostexのほうが、高域のカットオフが効いているようにも見えます。ただこの部分については聴感上の違いとしては小さなものでした。
<ユニット直前>
<FOSTEX FE103Sol>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/3c/9c1eee23c6f6012b45f8ad4f5efcdf07.png)
<ParcAudio DCU-F121P>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/16/9e3c6e34aeba1fe502123d0e6852e37a.png)
注目は、70Hzと130Hzのディップです。共鳴により、振動板の動きが抑制されている証拠ですね。
FOSTEXのほうがディップが大きいことは明白です。これは、振動板が軽く、管共鳴とユニットが一体となっているためですね。
Parcのように振動板が重いと、共鳴による低音増強は起こりやすいのですが、それが制御(制動)されたものとは限りません。
一方で、Fostexのように振動板が軽いと、共鳴をしっかりと制動(吸収)する効果がある一方で、場合によっては過制動となり低音不足となってしまいます。
ラストは、インピーダンス特性です。
<インピーダンス特性>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/a2/872db1e547e53e4690ef282ec3411f71.png)
まずは裸の状態。ParcAudioのDCU-F121P(緑)と、FOSTEX FE103Sol(紫)。公称インピーダンスが6Ωと8Ωなので違いが見にくいですが、FE103Solのほうがブロードな山となっていてQ0の小ささを伺わせます。
さて、ここからが本題です。
S-044に装着すると、FOSTEX(赤)、ParcAudio(青)のようになります。
こちらでも、箱が同一なので、共鳴周波数となるディップは不変であることが分かります。
先ほど周波数特性のところでも議論しましたが、FOSTEXのほうがディップ(共鳴)がブロードとなっています。
----------------------------
ParcAudioのユニットは、やはり低音が豊かに出てくれる傾向がありました。一方で、制動の弱さでは、聴感とデータの双方で確認ができました。
共鳴と低音の関係は、箱作りで最も悩ましいところで、
共鳴をとれば、低音量感は増すけれど、低音が緩くなる・・・
この辺は、今後も注目していきたい所ですね。
次回は、もうすこし「箱」に注目した評価をしてみたいと思います。
聴感では、重低音域の増大が見られましたが、特性上はどう変化するか注目です。
(搭載する箱「S-044」の紹介はこちら。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/cd/d0404e7b5cc97dad25df256f601abf62.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/63/f5d654aabfca1c7d40a84093a04a9a6e.jpg)
<軸上1m>
<FOSTEX FE103Sol>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/59/ac78ea33b2a9e8fb5e2147f7d4d0e7f1.png)
<ParcAudio DCU-F121P>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/7a/766e96ffb15f9188ef696347c40709f6.png)
大きく特性が違うのが分かりますね。ParcAudioのは、150Hz以下の低域が大きく上昇しているのが分かります。
100Hz付近は、しっかりと共振がとれているようで、より明確なピーク(ある意味、ピーキーな特性)が表れています。80Hzの一次共振に相当するところは、100Hz付近と比例した音圧になっていますね。
<ホーン開口部>
<FOSTEX FE103Sol>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/42/103450c34a6797392a12c759c6e0755d.png)
<ParcAudio DCU-F121P>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/06/ae70b497f36c4522192bb4418756905e.png)
80Hzのピークに注目すると、ParcAudioのほうが若干大きくなっています。しっかりと「必要な共振」がとれている証拠ですね。
一方で、Fostexのほうが、高域のカットオフが効いているようにも見えます。ただこの部分については聴感上の違いとしては小さなものでした。
<ユニット直前>
<FOSTEX FE103Sol>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/3c/9c1eee23c6f6012b45f8ad4f5efcdf07.png)
<ParcAudio DCU-F121P>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/16/9e3c6e34aeba1fe502123d0e6852e37a.png)
注目は、70Hzと130Hzのディップです。共鳴により、振動板の動きが抑制されている証拠ですね。
FOSTEXのほうがディップが大きいことは明白です。これは、振動板が軽く、管共鳴とユニットが一体となっているためですね。
Parcのように振動板が重いと、共鳴による低音増強は起こりやすいのですが、それが制御(制動)されたものとは限りません。
一方で、Fostexのように振動板が軽いと、共鳴をしっかりと制動(吸収)する効果がある一方で、場合によっては過制動となり低音不足となってしまいます。
ラストは、インピーダンス特性です。
<インピーダンス特性>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/a2/872db1e547e53e4690ef282ec3411f71.png)
まずは裸の状態。ParcAudioのDCU-F121P(緑)と、FOSTEX FE103Sol(紫)。公称インピーダンスが6Ωと8Ωなので違いが見にくいですが、FE103Solのほうがブロードな山となっていてQ0の小ささを伺わせます。
さて、ここからが本題です。
S-044に装着すると、FOSTEX(赤)、ParcAudio(青)のようになります。
こちらでも、箱が同一なので、共鳴周波数となるディップは不変であることが分かります。
先ほど周波数特性のところでも議論しましたが、FOSTEXのほうがディップ(共鳴)がブロードとなっています。
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ParcAudioのユニットは、やはり低音が豊かに出てくれる傾向がありました。一方で、制動の弱さでは、聴感とデータの双方で確認ができました。
共鳴と低音の関係は、箱作りで最も悩ましいところで、
共鳴をとれば、低音量感は増すけれど、低音が緩くなる・・・
この辺は、今後も注目していきたい所ですね。
次回は、もうすこし「箱」に注目した評価をしてみたいと思います。
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