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アニメ作品は3次元!?(ひぐらしのなく頃にOPより)

2007年04月25日 22時27分30秒 | アニメ
前回の日記で、「アニメは3次元」と書いた理由を書いていきます。
相変わらずの堅苦しい日記です・・・スミマセンm(__)m

とりあえず、平面は2次元です。(これは賛成してもらえますね)
そして、平面に「奥行き」が加わると3次元です。
そこで、一般的には「アニメは2次元」と言われるのです。



で・す・が(←定番ですw)
私はアニメ作品は「平面(2次元)」に加えて、「時間の次元」の存在が重要であると考えています。
それゆえに、アニメは「x軸、y軸、時間軸」の3次元だと考えているのです。

あまり説得力の無い文章の羅列より、例を挙げて説明していきます。
例:TVアニメ作品「ひぐらしのなく頃に」オープニング
私のお気に入りOPのうちの一つです。

~内容詳細~[参考映像]Youtube
歌詞:「雨だれは血のしずくとなって頬をつたい落ちる、もうどこにも帰る・・・」
この場面(開始54秒~1分10秒)において、園崎姉妹が描かれている水色の画面が映る。
その次に、蛾の死骸の画面の後、紅色の背景に倒れこむ園崎魅音(?)が一瞬(0.5秒前後)映る。そして独特な花の画面。
歌詞:「この指止まれ 私の指に ・・・」
これは、濃紺色の背景に北条沙都子が描かれている画面になります。

見所の一つを挙げてみました。
ここで注目すべきは、画面の基本色が水色→紅色→紺色と移る点です。

話はずれますが、「赤い下敷き」で遊んだ事はありませんか?
しばらく下敷きで「赤い世界」を見続けていると、普通の世界が緑色に見えるかと思います。

これと同様に、しばらく(本作品では20秒前後)水色の画面が続いた後に、紅色を見せられると物理的な色変化以上に大きな色変化を感じるのです。
このようにして、このOP映像では紅色の画面を印象的に描くことに成功しているのです。
そして、この場面の後に紺色の場面が続きます。
この場面は、「夕焼けのオレンジ」でも「空の水色」でもいけないのです。
紅の色と対象的(青もしくは緑)でありながら、紅色の記憶を薄れさせない(つまり照度を抑えた色)である、紺色が必要なのです。
こうした一連の「時間軸方向」の綿密な映像管理により、印象的なアニメーションに仕上がっているのです。

以上の例では、「時間軸」と「色彩」について語りましたが、
「時間軸」と「照度」の重要性については、TVアニメ作品「まなびストレート」のオープニングが良い例だと思います。この件は、このブログで前に扱っています。

とまあ、このような理由で、時間軸(3つ目の次元)は動画映像表現であるアニメーションにとって非常に重要であると思っています。




<参考>
http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/hi/higurasi/higurasi.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8F%E9%A0%83%E3%81%AB%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9#.E5.8C.97.E6.9D.A1_.E6.B2.99.E9.83.BD.E5.AD.90

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