思い込み・・・ （オーディオ）

スピーカー置き台の構想を練るために、スピーカーを仮の台に移動して鳴らしていたカノン5Dです。

従来のSPスタンドから、MDF製の小型SPの上に仮設置して聴いたところ、
情報量やキレ味が一気に上昇し、ヌケが一気に向上したのです。

しかし、喜んだのもつかの間、
父親が部屋に入ってきて

父「やけに薄い音だな。ホーンロードが効いてないみたいだ。」

と一言。

ちっ、何も分かっちゃいないなぁ・・・癖を取っただけなのに、
と内心思うカノン5D。
反撃する前に、父親は部屋から出て行ってしまいましたｗ

次に、兄が帰ってきて、カノン5Dの部屋に立ち寄り、

兄「なんでこんなスカスカの音なの？いつもの設置の方がぜんぜん良いじゃん。」

と部屋に入って早々一言。少しはじっくり聴いてくださいよぉ。
父親の反省で（？）反撃体制を整えていたカノン5Dは、

カノン5D　「従来のと比較してみれば？（実際に聴かせる）　癖が減って、情報量も出てるでしょ」と言ってみるものの、

兄「でもやっぱ従来の置き方が好きだなぁ」

カノン5D　（どいつもこいつも、分かっちゃいない・・・）

そんなやり取りの後、しぶしぶ従来の設置方法で聞いてみると、
確かに、従来の方がバランスの取れた良い音でした。

汗水流して大型SPを移動しただけあって、
「新設置は良い音であってほしい、良い音であるはずだ」
という考えが無意識に発生してしまったようです。

ろくに聴かず（実際、聴いてから批評まで数秒ｗ）批判された身としては、相当腹が立ちますが、
むしろ、客観的に聴く事ができていたのは、父親や兄の方だったのでしょう。

結局、どんな機材やアクセサリーより、
一番大切なのは、歯に衣着せぬ評価をしてくれる身近な人なのかもしれません。