オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

ALPINE DLS-108Xのネットワーク回路調整 ~その3~

2011年11月23日 11時39分49秒 | オーディオ
前回の日記の続きで、ALPINE DLS-108Xのネットワーク回路を煮詰めます。

今回は、ウーハーのコイルを変化させて特性を見てみます。

今回使ったのは、
0.5mH   (1.2kHz)  <Jantzen製>
0.25mH   (2.5kHz)  <Jantzen製>
0.13mH  (5kHz) <Jantzen製>
の3種類です。



今回も()内の表記は、4Ωでのクロス周波数です。
ただ、ウーハーはインピーダンス上昇など厄介なファクターがあるので、理論通り動作するかは分かりません。 インピーダンス補正回路などもあるようですが、とりあえず今回は素直な回路で挑みます。



私は今回が2way初挑戦なので、コイルの銘柄とか分からないのですが、
Jantzen製のは見栄えもよく、しかも1個 数百円と安価だったので採用しました。
(本当は、0.07mHも用意したのですが、紛失… ::orz::)




では、測定結果です。
今回も、軸上20cmの特性です。

スルー


0.13mH  (5kHz)


0.25mH  (2.5kHz)


0.5mH  (1.2kHz)




グラフだけ見ると、どれが良いか迷う所があります。
0.5mHであれば、5kHz~15kHzの高域共振を完全に押さえ込めていますが、全体が右肩下がりなので、ツイーターと上手くクロスできるか難しいところです。
0.13mHは、若干高域共振があるものの、300Hz~13kHz付近まで10dB以内に収まっているのは好印象です。


そこで、ツイーターをつなげて、聴感でテストしてみました。

0.5mH (1.2kHz) では中高域が切れすぎてしまい、ツイーター側を6.8μFにしても上手くつながりません。その結果、中高域が下がってしまい、各楽器が奥まって鳴っている感じになってしまいました。(まあ、理論どおりです)

そこで、0.13mH (5kHz) にすると、中高域の鮮やかさが戻ってきました。0.13mHであれば高域共振の嫌な響きもカットできているようです。

f特と聴感の両方から判断して、今回は0.13mHに落ち着きました。
もう少し煮詰めるのなら、12dB/octの回路などを試してみたいですが、まだまだ箱のチューニングも残しているのでこの辺でストップとします。


次回は、「ウーハー+0.13mH」に合うよう、
ツイーター側のコンデンサ容量を探します。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ALPINE DLS-108Xのネットワー... | トップ | 6moons.comが面白い »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しく拝見しました (今井 明)
2011-12-26 22:41:37
カノン5Dさん

コイルの実験楽しく拝見致しました。
有り難うございます

バックロードの音は、今年のSP再生技術OFF会でオークション品を聞きましたが、低音が独特な音がした様に思います。

私も埼玉県民です。よろしくお願い致します。

  今井 明

返信する
コメントありがとうございます。 (カノン5D)
2011-12-27 08:13:04
今井 明 さん

コメントありがとうございます。
インピーダンス上昇や分割振動がある中で、コイルがどう働くかは面白いですよね。

バックロードホーンは、FOSTEXなどの特殊なユニットと組み合わせることで真価を発揮する箱だと思っています。最新記事で紹介した「BHファクター」は、バックロード向けユニットを簡単に見つけられる良い方法かな?と思っています♪

こちらこそ、今後とも宜しくお願い致します。
返信する

コメントを投稿

オーディオ」カテゴリの最新記事