オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

共鳴管スピーカー 試作6号機ver4~ver5の概要

2011年09月02日 07時18分51秒 | オーディオ
今までは、直管型の共鳴管の実験をしてきました。

一方で、現在は管の断面積が変化する「テーパー型」の共鳴管が主流のようです。

どれも、「開口に向かって開いていく」というのは同じなのですが、
それぞれ思惑があるようです。


長岡鉄男氏は著書の中で以下のように述べています。

「開口面積が広い方が開口部での空振りが減って有利だが、
ほどほどにしないと逆効果になる。」

「また、広げ方によってはバックロードホーン(以下BH)に近づく。
BHと違うのは空気室がないこと、スロートが素ぼられていないことで、ダンピングの悪いBHになってしまう。
いずれにしてもBH、迷路、共鳴管の3つは常にからみ合っているものなのである。」

(長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 Special Edition 基礎知識編:音楽之友社)



一方で、TQWT箱で有名な「 VIC's D.I.Y(管理人:Vic Ohashi氏)」のページでは、
「奇数倍の周波数(奇数次高調波)は音を汚くするといわれておりますのでこれらを改善するために考えられた構造」
の一つとして、「パイプをテーパー状にする」ことが紹介されています。



嘘か誠か、この目(耳?)で確かめてみましょう!

今回作製したver4.xとver5.xは、次のような設計です。



ver4.x


ver5.x



ver4.xは、管の両端で面積が「75→330cm^2(約4.4倍)」と大きく変化するのに対し、
ver5.xは、「150→277cm^2(約1.8倍)」と控えめなのが特徴です。

ver4.xがTQWTに、 ver5.xが長岡式「ネッシー」に近い断面積変化率だと言えます。



次回から、それらの組み合わせ
「ver4.1、ver4.2」×「ALPINE DLS-108X」
「ver4.1、ver4.2」×「TangBand W4-927SA」
「ver5.0、ver5.1」×「ALPINE DLS-108X」
「ver5.0、ver5.1」×「TangBand W4-927SA」
の、周波数特性と試聴感想を日記に書いていこうと思います。

(ver○○の表記、使用ユニットに関しては8月31日の日記を参照して下さい。)

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