オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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共鳴管スピーカー ver4.x(75→330cm^2) と ALPINE DLS-108X の周波数特性測定

2011年09月03日 06時20分52秒 | オーディオ
ver4.x(断面積75→330cm^2、管長 約2.5m)の共鳴管と、
ALPINE DLS-108Xの組み合わせです。




ver4.1(ユニットは閉管端) + DLS-108X
[軸上1m]

[開管部]

[ユニット近接]




ver4.2(ユニットは閉管端より 35cm) + DLS-108X
[軸上1m]

[開管部]

[ユニット近接]



<f特考察>
実に興味深い特性だ。ここでは、箱体積が同等のver1.01と比較する。

まず、100~400Hzのピークディップが少なくなっている。テーパーにより共振がダンプされているのか、それともTQWTで述べられる両開管動作に近づいているのだろうか。

そして、低倍振動のピーク位置(ユニット近接ではディップ位置)も直管と異なっている。

単純な方開管として、ピーク位置から管の実効長を計算すると
1倍振動:45Hz(1.8m)
3倍振動:110Hz(2.3m)
5倍振動:170Hz(2.5m)(← ver1.01と同等)
となる。

低音域になるにつれて、管の実効長が短くなっているが、その原因について二つの推測ができる。
(1)コニカルホーンによるインピーダンス不整合(先端部に行くにつれてホーンカットオフ周波数が高くなる)による反射が起こっている
(2)例えば1倍振動(45Hz)は、方開管(35Hz)と両開管(70Hz)の合成ピークとなっている。(しかし、これでは3倍振動の周波数上昇が説明できない)

少なくとも、TQWTが主張する「テーパーによる奇数次高調波の撃退」は現実に起こりうることが確認された。


<試聴感想(ver4.2のみ)>
低域(200Hz)付近に強調感を感じ、全体としてモッサリとした感触。その影響か、100Hz以下の重低音域が聴こえてこない。
(直管との比較は、次回日記のW4-927SA搭載verで)

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